贈答品が眠ったまま…でも本当に売れる?
家の押し入れやクローゼット、物置にぎっしり詰まっている「頂き物」。いただいたときはありがたく感じたけれど、使う機会がなくそのまま保管している――そんな贈答品、多くの家庭にありますよね。実は、未使用の贈答品は**「資産」**として現金化できることが多く、適切に売れば思わぬ金額になることもあります。
「本当に売れるの?」という疑問に対しての答えはシンプルです。売れます。特に未使用・未開封・状態が良いもの、ブランドや需要があるジャンルの贈答品は高評価を受けやすいです。ただし、安全に・効率的に売るにはコツがあります。本記事では、売れやすい贈答品の見分け方、売り方の比較、高く売るポイント、悪質業者の見分け方、実践的な売却の流れまで、初心者でも安心して実行できる手順を網羅して解説します。
贈答品は“どれくらい”売れるのか?売れやすいジャンル一覧
売れやすい贈答品カテゴリ
贈答品の中でも特に需要が高く、買取で評価されやすいジャンルを紹介します。未使用かどうか、箱や付属品の有無で査定額が大きく変わる点にも注意してください。
- 食器セット(ブランド食器)
ノリタケ、ウェッジウッド、ロイヤルコペンハーゲンなどブランド食器は根強い需要があります。未使用で箱付きなら高額査定の対象になりやすいです。 - タオル・寝具ギフト(今治タオル等)
今治タオルや高級ブランドのタオルセット、百貨店系の寝具セットは人気。未使用であれば需要が高く、比較的売れやすいです。 - 調味料・食品ギフト(缶詰、佃煮、調味料セット)
賞味期限に余裕がある場合は買取対象になることがあります。食品ギフトは流通期限が短いので、早めの売却が大切です。 - カタログギフト
カタログギフトは「選べる権利」自体が価値になります。発行日や有効期限が残っていれば買い手が付きやすいです。 - ギフト券・商品券
金券類は流通性が高く、ほぼ現金同様に扱われます。業者により手数料率が異なるため比較が重要です。 - 化粧品・バス・アロマセット
未使用・未開封のコスメセットやバスグッズは、ブランド・シリーズによっては高い需要があります。
特に高値になりやすいアイテム
次に、一般的に高値になりやすいアイテムの特徴です。これらがあれば査定で優遇されることが期待できます。
- 有名ブランド・百貨店ブランドであること
- 未使用・未開封であること(シールや封が取れていない)
- 良好な外箱・パッケージが揃っていること
- プレミアム感(高級酒、ブランド雑貨等)があること
逆に売れにくい贈答品
すべての贈答品が買い手に受けるわけではありません。売却で期待値が低くなる代表例を覚えておきましょう。
- 賞味期限が短い食品や期限切れが近いもの
- 名入れ・個人情報が入ったもの(名入りタオル等)
- 古くてデザインが時代遅れのもの(インテリア系)
- 箱や包装が大きく損傷しているもの
贈答品を売る3つの方法|メリット・デメリットを徹底比較
贈答品を売る手段は主に「宅配買取」「店舗買取」「フリマアプリ(個人売買)」の3つです。それぞれの特徴を理解して、自分の状況に最も合う方法を選びましょう。
① 宅配買取(初心者に最も安全・手軽)
特徴:自宅で梱包して送るだけで査定、振込まで完了するサービス。未使用の贈答品に強みを持つ業者も多いです。
メリット:
- 自宅で完結する(大量処分に最適)
- 査定が無料の業者が多い
- 未使用品は査定で優遇されやすい
デメリット:
- 査定〜振込までに数日〜1週間程度時間がかかる
- 返送料やキャンセル料を取る業者もある(業者選定が重要)
向いている人:大量に贈答品がある/外出が難しい/まとめて処分したい人
② 店舗買取(即現金化)
特徴:リサイクルショップやブランド買取店に直接持ち込んで査定・買取してもらう方法。
メリット:
- その場で現金化できる
- 実物を見ながら査定が受けられる
デメリット:
- 店舗側の目利きで大幅に査定額が左右される
- 持ち運びの手間がある
- 大量の贈答品だと手間と時間がかかる
向いている人:即日で現金が欲しい/少量だけ売りたい人
③ フリマアプリ・オークション(高く売れる可能性あり)
特徴:個人対個人で取引するため、市場価格に近い値段で売れる可能性が高い。ただし出品作業や発送、購入者対応の手間があります。
メリット:
- 商品の需要次第で高値がつくことがある
- 自分で価格を設定できる
デメリット:
- 写真撮影や商品説明、梱包・発送など手間がかかる
- 返品・クレーム対応のリスクがある
- 取引トラブル(支払い遅延・受取拒否など)が発生する可能性
向いている人:時間に余裕があり、高値で売りたい人/一点物を売りたい人
未使用の贈答品を“高く”売るための5つのチェックポイント
ここからは具体的な「高く売るためのテクニック」です。査定に出す前に以下の点をクリアにしておくと、査定額がぐっと上がります。
1. 箱・包装紙が揃っているか(完品だと査定が上がる)
箱や外装の有無は査定に直結します。可能であれば元箱・リボン・説明書・紙タグなど付属品を揃えてください。特にブランド食器や電化製品のような箱が重要な商品は、箱があるだけで査定額が数千円〜数万円変わることもあります。
2. 未開封かどうか(開封済みは価値が下がる)
未使用・未開封は強いアドバンテージです。開封済みでも美品であれば買取可能ですが、どうしても評価は下がります。梱包状態をそのまま保つのがベターです。
3. ブランド、型番、シリーズ名を把握する
査定時に商品のブランド名・シリーズ名・型番がわかると査定がスムーズです。写真だけで判別できない場合、メーカーのタグや箱に記載の情報をメモしておきましょう。
4. 汚れ・破れ・箱潰れの有無を確認
軽い汚れや箱潰れは査定落ちの原因になります。目立つ汚れは柔らかい布で優しく拭き、保管状況を改善してから査定に出すと良いでしょう。特に食品系は包装の破損があると買取不可になる場合もあります。
5. 賞味期限・使用期限に注意(食品・コスメ)
食品や化粧品は期限が重要です。買取可能な期限は業者によって異なりますが、残存期限が短いと査定額は大幅に下がるか、買取不可になることもあります。期限切れは買取不可ですので、該当品は処分を検討してください。
安全に買取してもらうための注意点
高く売ることも大事ですが、安全に取引することはもっと重要です。不正な業者やトラブルを避けるためのチェックポイントを解説します。
悪質な業者を避けるためのチェック
- 古物商許可番号の有無:古物商の許可があるかどうかは最低限確認するべき点です。ホームページや買取書類に記載があるかチェックしましょう。許可番号がない事業者は要注意。
- 追加料金・キャンセル料:査定は無料でも、返送料やキャンセル料を請求される業者があります。利用規約やFAQを事前に確認してください。
- あまりにも高すぎる宣伝文句:「その場で即日数十万円買取」など不自然に過剰なうたい文句は注意。現実的な相場とかけ離れている可能性があります。
- 強引な出張買取:立会いのもとで強引に契約を迫るケース。即決を求める業者には警戒を。
個人間取引のリスク
個人間(フリマアプリやオークション)には高く売れるメリットがある一方、以下のリスクが伴います。
- 商品すり替えや返金要求:購入者が受取後に「破損していた」と主張して返金要求をするケース。写真で十分に状態を記録しておくことが重要です。
- 住所・連絡先の開示リスク:個人情報管理は慎重に。取引メッセージはアプリ内で完結させ、個人の連絡先はむやみに教えない。
- 発送トラブル:紛失や遅延に備えて追跡付きの発送を利用するのが賢明です。
安心して取引できるサービスを選ぶポイント
- 未使用贈答品の専門買取があるか:専門業者は査定基準が明確で相場に強い。
- 口コミ・評価の確認:GoogleレビューやSNS、比較サイトで実際の利用者の声を確認する。
- 査定の透明性:査定基準や減額理由を明示してくれる業者は信頼度が高い。
- 返送料・キャンセルポリシー:返送料が無料かどうか、キャンセル時の扱いを事前にチェック。
贈答品を売るベストタイミングはいつ?
贈答品の売却タイミングによって買取価格や需要は変動します。以下は季節性や流通の観点から見たおすすめタイミングです。
高く売れる時期
- 年末年始(11月〜1月):贈答需要が高まる時期。特に贈答品そのものがギフト需要に合致している場合、需要が高まります。
- 引っ越しシーズン(2月〜4月):引っ越しや断捨離で不用品が増え、買取需要が活発になるため買い手がつきやすい。
- お中元・お歳暮シーズン直後(6月下旬〜7月、11月〜12月):ギフトの供給が増える一方で、流通に敏感な商材は相場が動くことがあります。
売らないほうが良い時期
- 賞味期限が迫っている食品は早めに処分:ギリギリまで待つと価値がゼロになる可能性があります。
- モデルチェンジ直後のブランド商品:新型が出ると旧型の需要が落ちる場合があります。発売サイクルを確認してから売るのがベター。
プロが教える“損しないための”買取の流れ
売却を成功させるための、実際のステップを詳しく解説します。まずは段取りを把握しましょう。
ステップ1:贈答品をジャンル別に仕分け
種類ごとに分けるだけで、査定の効率が良くなります。食器、タオル、食品、カタログギフト、金券、コスメなどに分け、状態チェックを行いましょう。
ステップ2:未使用・状態チェック
箱やタグ、説明書、賞味期限を確認します。破損や汚れがあれば写真を撮り、どの程度のダメージかを正直に記録しておきましょう。
ステップ3:査定サービスを複数比較
宅配買取を検討する場合は複数社で無料査定を取ることをおすすめします。メールやLINE査定、写真査定を採用している業者もあるので、まずは簡単な査定で相場感を掴みましょう。
ステップ4:宅配買取キットの準備・発送
業者によっては梱包キットを無料で送ってくれるところもあります。自分で梱包する場合は、割れ物(食器等)は新聞紙やプチプチでしっかり包み、外箱は強化してください。発送は追跡付きの方法を推奨します。
ステップ5:査定結果を確認して承諾
査定額の提示後、納得できれば買取成立。納得できない場合は返送(業者の返送料負担の有無を事前確認)や別業者に出す選択を取りましょう。
ステップ6:振込・書類の確認
買取成立後、支払いが行われます。業者から送られてくる買取明細や振込履歴を必ず保存しておきましょう。万が一トラブルが起きた場合に役立ちます。
よくある質問(FAQ)
- 個人名の入った贈答品は売れる?
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名入れギフトは一般的に売れにくいです。ただし、汎用性の高い商品(ブランドタオル等)で目立つ名入れがない場合は買取対象となることもあります。判断に迷ったら写真を撮って査定に出してみましょう。
- 箱だけ破れている場合は?
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箱の損傷は査定額に影響しますが、商品自体が未使用であれば買取可能な場合が多いです。箱の状態は査定の減額要素になるので、可能なら補修(テープ補強など)をしてから送ると印象が良くなります。
- いつのものかわからない贈答品でも売れる?
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商品によります。食器やタオルなどは製造時期が査定に影響することは少ないですが、賞味期限のある食品や化粧品は製造日が重要です。写真で判断できない場合は一度査定に出して確認しましょう。
- 何点から査定してもらえる?
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業者によって異なります。宅配買取は1点から受け付けるところもあれば、まとめて(5点以上、10点以上)で査定アップや送料無料になる業者もあります。事前に条件を確認してください。
- 贈答品をまとめて売ると高くなる?
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まとめ売りで査定額が上がるケースがあります(セット査定や大量買取の割引率)。しかし、個別に高値が出る商品は個別販売(フリマ等)のほうが有利な場合もあります。戦略的に選びましょう。
おすすめチェックリスト(買取前の最終確認リスト)
- 箱・付属品は揃っているか?
- 未使用・未開封か?シールや封印は残っているか?
- 賞味期限/使用期限に余裕はあるか?(食品・コスメ)
- 写真を撮っておいたか?(査定やトラブル防止のため)
- 業者の古物商許可番号や口コミを確認したか?
- 返送料やキャンセル料の規約を確認したか?
- 複数業者で査定を取ったか?
まとめ:未使用の贈答品は“売れる”。正しい方法なら安全に高く売れる
家に眠る未使用の贈答品は、適切な知識と手順があれば確実に現金化できます。ポイントは以下の通りです。
- 未使用・箱付き・ブランドは高評価の基本。
- 宅配買取は安全で手間が少ない。大量処分に最適。
- フリマは高く売れる可能性があるが手間とリスクが伴う。
- 業者選びは慎重に(古物商許可・口コミ・透明性を確認)。
- 賞味期限や状態チェックは早めに行うこと。
まずは家の中の贈答品をジャンル別に仕分けして、写真を撮るところから始めましょう。複数の買取業者で査定を取り、最も納得できる業者で売るのが失敗しないコツです。
しまい込んだままの贈答品を買取りしてほしい方へ
「処分しずらくてしまったままになっている…」「贈答品って買取りしてもらえるの?」など気になる点がございましたら以下のページからお問合せください。
未使用であっても、カビや虫、経年劣化などによって本来買取可能であったものが買取り不可になってしまうこともあります。使用しないのであれば一度整理してみてもよいかもしれません。

