はじめに|「全部片付けてから解体」は本当に正解?
空き家の解体を考え始めたとき、多くの人が最初に悩むのが
「この家の中、全部片付けてからじゃないと解体できないの?」
という疑問です。
ネットで調べても
- 「残置物はすべて撤去が必要」
- 「家具が残っていると追加費用がかかる」
といった情報が目立ち、
「とにかく先に不用品処分をしなきゃ」と焦ってしまう方は少なくありません。
しかし実は、空き家の解体では“解体と一緒に処分できるもの”が存在します。
特に木造空き家の場合、木製家具や建物と一体になった設備などは、
わざわざ事前処分しなくても解体工事の中で処理できるケースが多いのです。
この記事では、
- 解体と一緒に処分できるもの・できないもの
- 木製家具はどこまでOKなのか
- 追加費用が発生する本当の理由
- 空き家解体費用を無駄に増やさないコツ
を、解体現場の実情ベースで徹底的に解説します。
空き家解体前に「残置物は全部処分」が常識だと思われている理由
なぜ誤解が広がっているのか
「解体前には必ず家の中を空っぽにする」
この考えが広まった背景には、いくつかの理由があります。
まず大きいのが、
家庭ごみのルールと解体工事が混同されていることです。
自治体の粗大ごみや一般廃棄物では
- 家具は分別
- 家電は回収不可
- 一定量以上は出せない
といった厳しいルールがあります。
そのため、「解体でも同じように全部分別・撤去が必要」と誤解されがちです。
しかし、解体工事で発生する廃棄物は
産業廃棄物として処理される別枠の扱いになります。
業者側が積極的に説明しない理由
解体業者の中には、
- 残置物が多いと手間が増える
- 分別作業が面倒
- トラブルを避けたい
といった理由から、
「全部片付けてからにしてください」と一律で案内する業者も存在します。
結果として、
本来は解体と一緒に処分できたはずの家具や建具を
別途お金を払って処分する人が後を絶たないのが現状です。
解体と一緒に処分できるもの一覧
木造空き家で一緒に処分できる主なもの
木造空き家の場合、以下のようなものは
解体工事の中でまとめて処分できるケースが多いです。
- 木製家具(タンス・棚・食器棚・机など)
- 建物に固定された収納(造作棚・押し入れ)
- 木製建具(ふすま・障子・引き戸)
- 畳・木製床材・木枠
- 木製の階段・手すり
これらは解体時に建物と一緒に解体され、
木くずとして分別・処理されます。
なぜ一緒に処分できるのか?
理由はシンプルです。
素材が建物とほぼ同じ「木」だからです。
木造解体では
- 木材
- 金属
- コンクリート
といった素材ごとに分別されます。
木製家具は構造材と同じ木くずとして扱えるため、
解体工程に組み込める=追加処分が不要となるのです。
木製家具は解体と一緒に処分できる?【よくある疑問】
原則:木製家具はOKなケースが多い
「木製家具 解体 一緒に 処分」という検索が多いように、
ここは多くの人が最も気になるポイントです。
結論から言うと、
純粋な木製家具であれば、解体と一緒に処分できる可能性は高いです。
例:
- 桐タンス
- 木製食器棚
- 木製本棚
- 古い木製机・椅子
例外となるケース
ただし、以下の場合は注意が必要です。
- 金属フレームが多い家具
- ガラスが大量に使われているもの
- 大型で解体作業の邪魔になる配置
- 量が極端に多い場合
このような場合、
**「分別手間が増える=追加費用」**として扱われることがあります。
判断基準は「素材」と「量」
ポイントは
- 何でできているか
- どれくらいの量があるか
この2点です。
事前に写真を撮って解体業者に確認するだけで、
無駄な処分費用を避けられることも少なくありません。
家具を残したまま木造家屋を解体するとどうなる?
実際の解体現場の流れ
木造家屋の解体は、
- 内装解体
- 建物本体の解体
- 分別・搬出
という流れで進みます。
家具が残っている場合でも、
木製家具は内装解体の段階で一緒に解体されることがあります。
問題になるのは「申告していないケース」
トラブルが起きやすいのは、
家具が残っていることを業者に伝えていない場合です。
当日になって
「こんなに残っているとは思わなかった」
となると、
追加費用や工期延長につながります。
残したままでOKかの判断基準
- 木製中心 → OKになりやすい
- 家電・危険物あり → 事前撤去必須
- 量が多い → 要相談
「木造家屋 解体 家具 残したまま」で検索する人は、
“残していいかどうか”より“黙っていていいか”を不安に思っているケースが多いです。
結論は、必ず事前に伝えることです。
解体と一緒に処分できないもの一覧【要注意】
以下は、解体と一緒に処分できない、または別料金になりやすいものです。
- 冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコン(家電リサイクル法対象)
- ガスボンベ・灯油・塗料などの危険物
- 石・コンクリート製品・庭石
- ピアノ・耐火金庫
- 貴重品・アルバム・思い出の品
特に家電は、
解体業者では処理できない法規制対象なので必ず事前撤去が必要です。
空き家解体費用を抑える3つのコツ
① 捨てる前に「本当に必要か」を確認
先に不用品回収業者を呼んでしまうと、
本来不要だった処分費を二重で払う可能性があります。
② 解体業者に必ず確認すべき質問
- この家具は解体と一緒に処分できますか?
- 見積もりに残置物処分費は含まれていますか?
- 追加費用が出るのはどんな場合ですか?
この3つは必須です。
③ 業者を使い分ける
- 木製中心 → 解体業者
- 家電・雑多 → 残置物処分業者
この使い分けだけで、
数万円〜十数万円変わることも珍しくありません。
解体業者に依頼する前に必ず確認すべきチェックリスト
- 見積書に「残置物処分費」の記載があるか
- 口頭説明だけで済ませていないか
- 写真や現地確認をしてもらったか
- 追加費用条件が明確か
ここを曖昧にすると、
「聞いていなかった」「そんな話はしていない」
というトラブルにつながります。
よくある質問(FAQ)
- 家具が多いと必ず解体費は上がりますか?
-
素材と量によります。木製中心なら影響しないことも多いです。
- 解体当日までに最低限やることは?
-
家電・危険物・貴重品の撤去だけは必須です。
まとめ|「知らないまま片付ける」が一番損
空き家解体で一番もったいないのは、
本来不要だった処分を先にしてしまうことです。
解体と一緒に処分できるものを知っていれば、
- 手間も
- 費用も
- 精神的負担も
大きく減らせます。
空き家整理は、
「捨てる前に確認」
この一手間が、後悔しない解体につながります。
空き家の整理でどこまで処分すれば良いか分からない方へ
「空き家の残置物処分に費用がかさむ…」「解体も控えているので費用を抑えたい…」など気になる点がございましたら以下のページからお問合せください。
空き家整理の残置物処分、解体費用、ともに費用がかさみます。当たり前ですが費用を抑えられれば抑えられるだけ嬉しい限りです。不用品回収、残置物処分、解体をそれぞれではなく連携して考えることで費用を抑えることができます。空き家の整理、解体、不動産の売却をお考えの方はお気軽にご相談ください。

