【完全ガイド】テレビアンテナの正しい処分方法5選|撤去費用や無料回収のコツも紹介

目次

はじめに

屋根の上やベランダに残った古いテレビアンテナ──「まだ使えるかな」「撤去はどうしたらいい?」と迷っていませんか?
アンテナは放置すると強風や経年劣化で落下・破損の危険があり、空き家や賃貸での“残置物トラブル”にも発展しやすいものです。この記事は、テレビアンテナを安全かつ経済的に処分するための実用的な5つの方法を、費用相場・メリット・デメリット・業者選びのコツまで含めて徹底解説します。専門業者の見積もり例や、自治体での扱い方の一般ルールもわかりやすくまとめています。まずは結論だけ知りたい方のために簡易まとめを示します。

要点

  • 自力で外して自治体の粗大ごみに出す:費用は安いが高所作業は危険。
  • 不用品回収業者:即日対応可、撤去から処分までワンストップ。
  • 電気工事業者・アンテナ専門業者:安全第一、屋根作業や配線も含め安心。
  • 家電量販店の引き取り:買い替え時はお得なことがある。
  • スクラップ(金属リサイクル):解体済みなら買取や無料処分の可能性あり。

テレビアンテナを処分する前に知っておきたい基礎知識

アンテナの主な種類と設置場所

テレビアンテナには主に次のタイプがあります。種類によって撤去の難易度や処分方法が変わります。

  • 地上波(UHF・八木式)アンテナ:屋根上やベランダに設置されることが多い。
  • BS/CS(パラボラ)アンテナ:円盤形。風の影響を受けやすく、取り外し時に角度調整器具が絡むことがある。
  • 集合アンテナ(共同受信):マンションなどで共有の受信設備がある場合は管理組合や大家に相談が必要。
  • VHF(旧アナログ用)アンテナ:使われていない古いアンテナは撤去対象になりやすい。

屋根上にあるアンテナは高所作業となるため、撤去には高度な注意が必要です。設置場所(屋根/ベランダ/壁面)をまず確認しましょう。

アンテナを放置するリスク

放置は見た目だけの問題ではありません。主なリスクは次のとおりです。

  • 落下・破損リスク:強風や雪で老朽化した金具が外れ、隣家や通行人に被害を与える可能性。
  • 配線トラブル・漏電:断線や防水の劣化によりスパークや漏電の恐れ。
  • 売却・解体時の障害:不動産売却や空き家管理の際、撤去命令や追加費用が発生することがある。
  • 賃貸トラブル:前の入居者が残した残置物としてトラブルに発展するケースが多い。

これらは実際の事故やトラブル事例として多数報告されていますので、不要なら早めに処分するのが最善です。

テレビアンテナの処分方法5選

ここからは「おすすめ度」「費用相場」「手順」「注意点」を明確にして、実務的に使える形で5つの処分方法を解説します。

各方法に「おすすめ度(☆1〜☆5)」「費用相場」「所要時間感」「向いているケース」を明示します。

自治体の粗大ごみとして出す(おすすめ度:★★☆☆☆)

概要:アンテナ本体が既に取り外されている、または自分で安全に取り外しができる場合は、自治体の粗大ごみに出すのが最も安価な選択肢です。自治体によって扱いが異なるため、事前に市区町村の案内を確認してください。

費用相場:300〜2,000円程度(自治体・サイズによる)。東京都区部などでは数百円の処理手数料の例あり。

手順(代表的)

  1. 自治体の粗大ごみ受付に申込み(電話またはネット)。
  2. 指示に従い処理手数料の納付券を購入して貼付。
  3. 指定日時に指定場所へ運び出す(収集日や締切りに注意)。

メリット

  • 費用が安い。
  • 手続きがシンプル。

デメリット/注意点

  • 屋根上のアンテナ撤去は含まれない(撤去作業が別途必要)。
  • アンテナ本体を自力で車まで運べる必要がある。
  • 自治体によっては支柱や土台の有無で手数料が変わる場合がある。

向いているケース:アンテナがすでに取り外されている、または敷地内で安全に運べる場合。

不用品回収業者に依頼する(おすすめ度:★★★★★)

概要:撤去と回収を一括で依頼でき、即日対応や高所対応が可能な業者も多い。古いアンテナの処分を手間なく終えたい人に向く選択肢です。

費用相場:5,000〜20,000円(アンテナの種類・設置場所・作業の難易度で変動)。

手順(代表的)

  1. 業者に問い合わせ(写真を送ると概算見積りがもらいやすい)。
  2. 現地見積り→同意後、撤去作業(場合によっては複数人作業)。
  3. その場で撤去・搬出・処分完了。

メリット

  • 面倒な作業を丸ごと任せられる。
  • 即日対応・日付調整がしやすい。
  • 高所作業や複雑な配線の撤去にも対応。

デメリット/注意点

  • 業者の質に差がある(不法投棄などのリスクがある業者もいるため要注意)。
  • 見積りは複数取り、口コミや許認可を確認すること。
  • 「無料」と言われる場合は別作業で追加費用が発生するケースもあるので要確認。

向いているケース:高所に設置されたアンテナや、短期間で片づけたい場合。

電気工事業者・アンテナ専門業者に撤去を依頼する(おすすめ度:★★★★★)

概要:安全確保や電気配線処理、屋根損傷の防止が重要な場合は、専門知識を持つ業者に依頼するのが最も安全で確実です。特に老朽化や強固に固定されているアンテナは専門業者推奨です。

費用相場:5,000〜25,000円(状況により上下。ただし屋根上や複雑な配線があると高め)。

手順(代表的)

  1. アンテナ専門業者へ問い合わせ、現地調査の予約。
  2. 安全対策(足場・安全帯)を講じてから撤去作業。
  3. 配線の取り外し、防水処理、撤去後の確認まで対応。

メリット

  • 最も安全で住宅への負担(傷・破損)を最小限にできる。
  • 配線処理や電子機器の接続解除も任せられる。
  • 保証やアフターサービスがある業者も多い。

デメリット/注意点

  • 不用品回収より費用がやや高めな場合がある。
  • 見積りの内訳(作業費・出張費・処分費)を事前に確認すること。

向いているケース:屋根上設置、老朽化・複雑な配線がある場合、住宅へのダメージを避けたい場合。

家電量販店・アンテナ販売店の引き取りサービスを利用(おすすめ度:★★★☆☆)

概要:新しいアンテナや家電を買い替える場合、同時に旧品を引き取ってくれるサービスを利用できることがあります。条件付き(同時購入や設置依頼)で、引き取りが無料になる場合もあります。

費用相場:無料〜数千円(同時購入の有無や店舗ポリシーによる)

手順(代表的)

  1. 購入予定の店舗に「旧アンテナの引き取り」を事前確認。
  2. 新規購入と同時に設置作業を依頼すると、古いアンテナの撤去・引取を行ってくれる場合がある。

メリット

  • 新しい製品を買うタイミングで手間なく処分可能。
  • 無料引取キャンペーンがあればコスト削減につながる。

デメリット/注意点

  • 単体での引き取りは断られることがある。
  • 店舗によって対応が異なるので事前確認が必須。

向いているケース:買い替えのタイミングで処分したい人、新設と同時に旧品撤去を希望する人。

金属リサイクル業者・スクラップ業者に持ち込む(おすすめ度:★★★☆☆)

概要:アンテナ本体は金属(アルミ等)が多いため、解体済みであれば金属リサイクル業者が引き取ってくれる場合があります。場合によっては買い取り(資源価値)になることもあります。

費用相場:持ち込み無料〜買取(重量・材質で変動)

手順(代表的)

  1. 解体して運搬可能な状態にする(自力での解体が必要)。
  2. スクラップ業者へ持ち込み、計量→買取または無料引取。

メリット

  • 処分負担が低い/場合により収入になる。
  • リサイクルで環境負荷を下げられる。

デメリット/注意点

  • 自分で解体・搬送する必要がある(高所作業は危険)。
  • 業者により受入条件が異なる(電気部品は不可等)。

向いているケース:既に地上にあるアンテナを処分したい、解体・搬送が自力で可能な場合。

撤去・処分の費用相場

※費用は目安です。実際の見積りは現地調査で確定します。以下は一般的な相場レンジです。

処分方法費用相場手間備考
自治体(粗大ごみ)300〜2,000円高(自力搬出の必要)アンテナが既に地上にある場合のみ
不用品回収業者5,000〜20,000円即日対応可、作業込み
アンテナ専門/電気工事5,000〜25,000円安全・保証あり
家電量販店引取無料〜数千円同時購入で条件あり
スクラップ業者無料〜買取中(自力搬入)解体済みで受け入れ可

無料または安く処分するコツ

  1. 同時処分で割引交渉:エアコンや大型家電など複数処分を依頼すると割引になるケースが多い。
  2. 相見積りを必ず取る:不用品回収・電気工事業者は見積りが業者で大きく異なるため、2〜3社の比較が重要。
  3. 新規購入時の無料引取を利用:家電量販店の引取り条件を確認すると費用をゼロにできることがある。
  4. 自治体の資源回収イベントを活用:自治体が定期的に実施する大物回収(無料)に合わせる。地域の広報や自治体サイトをチェック。
  5. 解体してスクラップへ持ち込む:自力で安全に解体できるなら、スクラップで引き取ってもらえる場合がある(稼げる場合も)。

自分で撤去(DIY)する場合の注意点と手順

DIYでアンテナを撤去するのは非常に危険です。屋根上作業は転落・感電のリスクがあります。自己責任で行う場合でも、以下は最低限守るべきポイントです。

安全に関する必須ルール

  • 高所作業は極力避ける。可能なら専門業者へ依頼。
  • 脚立/はしご/安全帯を必ず使用し、一人作業はしない。
  • 電源・機器の確認:分配器や受信機側の電源を切る(ただしブレーカー切での作業は慎重に)。
  • 工具・服装:滑りにくい靴・ヘルメット・グローブの着用。
  • 電波配線のマーキング:外す前に配線の写真を撮り、戻す必要がある場合に備える。

DIY撤去の一般手順

  1. 地上でアンテナの固定具・ボルトの種類を確認。
  2. ケーブルの外し:ブースターや分配器に接続されている場合は順序をメモ。
  3. 支柱・ボルトを緩め、アンテナ本体を下ろす(複数人で慎重に)。
  4. 地上で解体→自治体かスクラップへ搬入。

注意:屋根へ上る前に必ず近隣に人がいないこと、また落下物が出ないよう下に布や養生を敷くなど配慮してください。高所の撤去作業での事故は重大な人的・物的損害につながります。無理は禁物です。

業者選びのチェックリスト

業者に頼む場合、以下をチェックするとトラブルを避けやすいです。

  1. 許認可・保険の有無:古物商や解体業の許可、作業中の賠償保険の有無を確認。
  2. 見積りの内訳:出張費・高所作業費・撤去費・処分費を分けて提示しているか。
  3. 口コミ・実績:施工事例や口コミ評価を確認。SNSや口コミサイトで評判を確認。
  4. 追加料金の有無:「無料」と書いてあっても追加費用が出るケースがあるため、書面で確認。
  5. 現地調査の有無:正確な見積りは写真だけでなく現地確認が望ましい。

よくある質問(FAQ)

テレビアンテナは家電リサイクル法の対象ですか?

いいえ、テレビアンテナは家電リサイクル法の対象外です。多くの自治体では粗大ごみや不燃ごみの扱いになりますが、支柱付きや大きなBSアンテナなどは自治体ごとに扱いが異なるため確認が必要です。

BS・CSアンテナと地デジアンテナで処分方法は違いますか?

基本的な処分方法は同じですが、BS/CSのパラボラは形状や付属機器が異なるため、業者・自治体の扱いが若干変わる場合があります。重さやサイズで粗大ごみの料金が変わる自治体もあるので注意してください。

アンテナを外すとNHK受信料は不要になりますか?

アンテナを外しただけで自動的にNHK受信料が不要になるわけではありません。受信機(テレビ等)や視聴環境の有無が基準になります。詳しくはNHKの規定を確認してください。

撤去してもらった後、廃棄証明が欲しいのですが可能ですか?

多くの業者は廃棄証明書や処分伝票を発行してくれます。特に不動産手続きや相続時に証明が必要な場合は、事前に「廃棄証明書の発行」を依頼しておきましょう。

古いアンテナに値段はつきますか?

アンテナ本体は金属(アルミ等)が主成分なので、解体してスクラップとして持ち込めば買取になることがあります。ただし、電気部品やプラスチックは買い取り対象外になることが多いです。

ケース別:おすすめの処分フロー

ケースA:賃貸で前入居者のアンテナが残置(屋根上)

  1. 管理会社・大家へ連絡(まずは責任範囲を確認)。
  2. 管理側が対応しない場合は、専門業者へ見積り依頼(写真を添付)。
  3. 見積り比較→アンテナ専門業者に撤去依頼。
    (※管理契約で費用負担ルールが決まっている場合があります。)

ケースB:新しいアンテナに買い替えたい(同時撤去希望)

  1. 家電量販店で新規設置と旧品引取の条件を確認。
  2. 店舗で無料引取がなければアンテナ専門業者へ撤去依頼(同時作業で割引交渉)。

ケースC:屋根に自分で上がれるが怖い/高所が苦手

  • 専門業者(アンテナ・電気工事)に依頼するのが最も安全。費用はかかるが住宅・自身の安全が確保される。

まとめ

テレビアンテナの処分は「どこに依頼するか」「自分でやるか」によって、安全性・手間・費用が大きく変わります。

  • 単に地上にあるアンテナなら自治体の粗大ごみやスクラップ持ち込みで安く済ませられます。
  • 屋根上や高所にあるもの、老朽化したアンテナは専門業者に任せるのが賢明です(事故リスクや住宅の損傷を防ぐ)。
  • 見積りは複数社で比較し、内訳(出張費・高所費・処分費)を確認しましょう。

最後に:費用だけで選ばず「安全性」と「信頼できる対応」を重視してください。特に屋根作業は一瞬の判断ミスが重大事故に繋がります。必要ならプロに任せるのが最終的にコストも安全も守る最良の選択です。


残置物などで残ったテレビアンテナの処分をしたい方へ

「どこにお願いすればよいのだろう…」「自分で取り外すのは危険そう…」など気になる点がございましたら以下のページからお問合せください。

ご自身で行うのは、自身と家屋の安全面からお勧めはいたしません。安全性の観点からも当社のような業者に任せることをお勧めいたします。お気軽にご相談ください。

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