【迷ったらコレ】実家じまいで“何をする”のか完全ガイド|やることリストと進め方を解説!

目次

はじめに:「実家じまい」で迷う人が急増中!何から始めるべき?

親が施設に入ったり、誰も住まなくなった実家をどうするか──
そんな「実家じまい」に悩む人が、いま急増しています。

近年は少子高齢化と空き家問題の影響で、
「実家が遠方にある」「維持費がかかる」「片付ける時間がない」といった悩みを抱える40~60代が非常に多くなっています。

しかし実際に始めようとすると、「何から手をつけていいのかわからない」「親や兄弟と話が進まない」と立ち止まってしまう方も少なくありません。

この記事では、そんな方のために「実家じまいでやること」「全体の流れ」「必要な手続きや費用」まで、プロの視点でわかりやすく解説します。
初めての方でも、この記事を読めば“何をどう進めればいいか”が明確になります。

実家じまいとは?まず「目的」を明確にすることが第一歩

まず押さえておきたいのが、「実家じまい」という言葉の意味。
実家じまいとは、単なる“家の片付け”ではなく、家・モノ・権利・感情を整理して「家をどうするか決める」プロセスを指します。

●「実家じまい」と他の整理との違い

用語内容主な目的
生前整理自分の生きているうちにモノ・財産を整理迷惑をかけない準備
遺品整理亡くなった後に残されたモノを整理故人の遺品の処分
実家じまい親の家・実家を手放す or 維持を決める家の将来を整理

つまり「誰が」「いつ」「何のために」行うかが違います。
実家じまいは、単に片付けるだけでなく家族の意向・相続・不動産の扱いまで関係する、より包括的な取り組みです。

●目的を明確にすることが最重要

実家じまいは「目的」でやることが大きく変わります。

  • 売却したい → 家財処分・相続登記・不動産会社への相談
  • 維持したい → 空き家管理・メンテナンス・税金の確認
  • 解体したい → 解体業者の見積もり・補助金確認
  • 親が住み続ける → バリアフリー・介護対応の整備

まずは「なぜ実家を整理するのか」を家族で話し合い、方向性を決めることが成功の第一歩です。

実家じまいで“何をする”のか全体像を把握しよう

実家じまいをスムーズに進めるためには、最初に“全体の流れ”を把握することが大切です。
以下の5ステップに沿って進めることで、混乱せずに整理できます。

ステップ①:家族・親族と話し合う

実家じまいの最初の関門は「家族間の意見調整」です。
名義人が誰か、今後誰が管理するのか、思い出の品をどうするのかなど、感情面を含むため慎重に進めましょう。

  • 家族会議で確認すること
     ① 実家をどうするか(売る・残す・貸す・解体)
     ② 名義・相続関係(登記簿で確認)
     ③ 費用負担を誰がするか
     ④ 作業の分担・スケジュール

早い段階で合意を得ておくことが、トラブル回避の鍵です。

ステップ②:家の中のモノを整理する

「とりあえず片付けよう」と始めると、思い出が多すぎて手が止まる人が多いです。
まずは仕分けルールを決めましょう。

  • 「残す」「譲る」「売る」「捨てる」の4分類
  • 迷うものは「保留ボックス」に入れて後で見直す
  • 高価な品や貴重品は一時保管

特に、通帳・印鑑・不動産書類・保険証券・年金関係は絶対に捨てないよう注意が必要です。

ステップ③:不用品処分・遺品整理・清掃を行う

大量の家具・家電・衣類がある場合、自力処分には限界があります。
時間や体力を考慮し、遺品整理業者・不用品回収業者を活用するのも現実的です。

  • 費用目安:3LDKの家で20~50万円前後
  • 業者選びのポイント:
     ・見積もりが明確(追加料金なし)
     ・遺品整理士が在籍
     ・古物商許可がある(買取可)

自治体の粗大ゴミと買取を組み合わせることで、コストを抑えられます。

ステップ④:相続・登記・税金などの手続きを進める

モノの整理が終わったら、次は法律・行政の整理です。

  • 不動産登記・名義変更(相続登記は2024年以降義務化)
  • 固定資産税・都市計画税の支払い確認
  • 公共料金・保険・年金などの解約や変更

これらを放置すると、後々の売却や解体時に支障をきたします。
書類を一つずつ整理して、早めに専門家に相談しましょう。

ステップ⑤:家の今後を決める(売却・賃貸・解体・維持)

最後に、「家をどうするか」を決断します。

選択肢メリットデメリット
売却維持費が不要・現金化できる思い出が消える/売却益に税金
賃貸継続収入になる管理・修繕が必要
解体土地活用がしやすい費用が高い(100〜200万円)
維持管理思い出を残せる空き家対策が必要

選択に迷う場合は、不動産会社・税理士・行政の無料相談を活用するのが賢明です。

【やることリスト】実家じまいの具体的タスク一覧

実家じまいは「何をするか」が多岐にわたるため、全体をリスト化して進めるとスムーズです。

カテゴリやることポイント
家族関係家族・兄弟と方針共有感情的トラブルを防ぐ
書類整理通帳・保険・権利証などを確認一か所にまとめる
家財整理貴重品・思い出品・大型家具優先順位を決めて分類
処分・買取リサイクルショップ・業者依頼高価買取品に注意
手続き関係相続登記・税金・契約解約放置すると延滞リスク
不動産関係売却・賃貸・解体・管理費用比較を行う

これらを**「1か月ごと」や「週ごと」**に分けて計画的に進めるのがポイントです。

実家じまいの費用とスケジュール目安

●実家じまいにかかる主な費用

項目費用目安
不用品処分・遺品整理20〜50万円
解体費用100〜200万円
登記・税務関係数万円〜
清掃・修繕5〜15万円
業者への一括依頼30〜100万円前後

実家の広さ・立地・状態によって費用は変わります。
複数の業者に見積もりを取り、相見積もりで比較するのが鉄則です。

●節約できるポイント

  • リユース・買取を積極活用
  • 自治体の粗大ゴミ回収を併用
  • 相続登記などを早めに済ませる(延滞税対策)
  • 補助金制度(空き家解体補助など)を確認

●スケジュール目安

期間内容
1か月目家族会議・目的決定
2〜3か月目片付け・不用品処分
4〜5か月目手続き・業者調整
6か月目以降売却・管理・引き渡し完了

平均して3〜6か月を目安に進めるのが現実的です。

実家じまいで失敗しやすいポイントと回避法

実家じまいは感情や法律が絡むため、失敗例も少なくありません。
代表的なトラブルと回避策を紹介します。

●よくある失敗例

  1. 話し合いをせずに片付けて親族トラブル
  2. 貴重品・遺品を誤って処分して後悔
  3. 業者選びを誤り高額請求
  4. 名義変更・税金手続きを放置して後から問題化

●失敗を防ぐ3つのコツ

  • 段取りを紙に書き出す(ToDoリスト管理)
  • 写真で記録を残す(トラブル防止・思い出保存)
  • 専門家に早めに相談する(遺品整理士・行政書士など)

「焦らず、計画的に」が実家じまい成功の秘訣です。

自分でやる?業者に頼む?それぞれのメリット・デメリット

●自分で行う場合

  • メリット:費用を抑えられる/思い出をゆっくり整理できる
  • デメリット:時間・体力・知識が必要/大型家具が大変

●業者に依頼する場合

  • メリット:短期間で完了/不用品の分別・搬出まで対応
  • デメリット:費用がかかる/悪質業者リスク

●信頼できる業者の見分け方

  • 遺品整理士資格・古物商許可がある
  • 見積もりが明瞭で追加料金がない
  • 口コミ・評判が良い

見積もり時には「料金内訳」「処分先」「作業日程」を必ず確認しましょう。

実家じまい後にやるべき手続き・管理ポイント

実家じまいは片付けて終わりではありません。
完了後にやるべき「事務手続き」や「管理」も重要です。

  • 公共料金(電気・ガス・水道・NHKなど)の解約
  • 郵便物転送手続き
  • 固定資産税の納付確認
  • 不動産の名義・登記の更新
  • 空き家管理サービスの利用
  • 仏壇・お墓の整理や供養(必要に応じて)

これらを怠ると、固定資産税の増額や放置空き家認定につながるため注意が必要です。

まとめ:実家じまいは“家族の節目”を整える大切な機会

実家じまいは、単なる片付け作業ではありません。
家族の歴史と向き合い、これからの生き方を整理する「人生の節目」です。

  • まず目的を明確にし、家族で話し合う
  • やることをリスト化し、少しずつ進める
  • 専門家や業者をうまく活用して負担を減らす

焦らず、正しい順番で進めることで、心の整理と家の整理が同時にできます。
「実家をどうするか」で悩むあなたにとって、今日がその第一歩です。


実家じまいを考えている方へ

「何をすればよいか分からない…」「何から始めればよいか分からない…」など気になる点がございましたら以下のページからお問合せください。

実家じまいは順を追って進めていくことが大事です。自分一人ではなく家族との相談も必要です。その中で分からないことや不明な点は当社へご相談ください。

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