目次
はじめに
「使わなくなった暖炉を撤去して部屋を広くしたい」「DIYで壊せる?それとも業者?」——そんな悩みに応えるために、本記事では暖炉の解体方法(DIY/業者)と費用相場、注意点、後片づけまでを一気に解説します。作業の流れや必要工具、コストを具体的に押さえておけば、ケガや追加費用のリスクを最小化できます。読み終えるころには、あなたに最適な解体プランが明確になります。
暖炉を解体する前に確認すべき3つのポイント
① 暖炉の種類と構造を把握する
まずは対象を正確に把握。種類によって作業難度・費用が大きく変わります。
- 造作暖炉(レンガ・石材の造り付け):重量が大きく、解体範囲が広がりやすい。煙突・基礎撤去や補修の手間が増える。
- ガス暖炉・電気暖炉:本体・配管・電源の安全処理が必要。壁内・床下の配管確認は必須。
- 薪ストーブ(据え置き+煙突):本体は取り外し易いが、**煙突(フルー)**の取り外しと屋根・壁の開口補修が肝。
- 装飾的なマントルピースのみ:意匠部材の撤去中心。比較的容易だが壁補修が発生しがち。
② 煙突や周辺の構造もチェック
- 煙突経路:壁貫通・天井貫通・屋根まで立ち上がるかで難度が激変。
- 周辺の仕上げ材:石膏ボード、タイル、無垢床など、撤去後の補修コストに直結。
- 荷重・下地:レンガ積みは重量が大きく、下地の状態次第で床補強や下地組み直しが必要になることも。
③ 安全性と法的・ルール面の確認
- 安全衛生:粉じん(スス・クレオソート)、落下物、鋭利な破片に注意。防じんマスク・保護眼鏡・手袋・安全靴は必須。
- ガス・電気の遮断:ガス暖炉は必ず元栓閉止&有資格者による処理。電気はブレーカー遮断と絶縁処理を。
- 廃材の扱い:レンガ・コンクリ片・金属煙突・耐火材などは自治体ごとに扱いが異なるため、事前に処分区分・搬入先・手数料を確認。
- 近隣配慮:騒音・粉じんが出やすい作業。養生・作業時間帯・共用部の保護はマナーかつトラブル防止。
- 有害物の可能性:古いモルタルや断熱材にアスベスト等が含まれている可能性がある場合、DIYは中止して専門調査・専門業者に依頼。
暖炉解体の方法は2つ|DIYと業者どっちがいい?
DIYで解体する場合
こんな人に向く:小規模で装飾中心、工具の扱いに慣れ、廃材処分先が確保できる。
必要な工具・資材
- バール、ハンマー、チップソー/ディスクグラインダー、インパクトドライバー
- たがね、のこぎり、ソケットレンチ
- 養生シート、マスカー、ブルーシート、ガムテープ
- 一輪車・台車、土のう袋/厚手の袋
- PPE(防じんマスク、保護眼鏡、耳栓、耐切創手袋、安全靴)
DIYの基本手順(造作暖炉の例)
- 停止・遮断:ガス/電気の遮断(必要時は専門業者)。
- 養生:床・壁・家具・通路を徹底養生。粉じん拡散をポリで間仕切り。
- 付属パーツ撤去:棚板・飾り枠・ガラストビ・煙突カバー等を外す。
- 灰・スス回収:濡らして舞い上がり防止→二重袋に封入。
- 上部から順に解体:**「上から小割り」**が鉄則。落下・巻き込み防止。
- 煙突(フルー)撤去:屋外側のキャップ→支持金物→配管本体を順番に。
- 本体・基礎の解体:レンガはたがね+ハンマーで少しずつ崩し、重量分散。
- 撤去・搬出:重い塊は作らず小分け→土のう袋→台車で搬出。
- 仮補修:開口部を塞ぎ、雨水・害虫侵入を防ぐ。
- 清掃・後処理:粉じんをウェット清掃、廃材はルールに従い搬出。
DIYのメリット/デメリット
- メリット:費用節約、作業スケジュールを自分で決定、学び・達成感。
- デメリット:怪我・破損リスク、粉じん・騒音の管理、処分の手間、構造体を傷めた際の高額な補修。
業者に依頼する場合
対応できる業者の例:解体業者、リフォーム会社、建築工務店、煙突・暖炉専門業者。
依頼〜完了の流れ
- 現地調査(無料見積もりが一般的):構造・搬出経路・補修範囲を確認。
- 見積提示:解体・廃材運搬処分・養生・補修の内訳を明記。
- 近隣配慮・養生:粉じん・騒音対策、共用部の保護、作業日程の共有。
- 解体・搬出:上から下へ・小割りの原則で安全に。
- 補修・清掃・引き渡し:開口塞ぎ、壁床下地補修、原状回復の程度は契約通り。
業者依頼のメリット:安全・早い・まとめて任せられる(撤去〜処分〜補修)。
注意点:産廃の扱い、下請け体制、追加工事の条件、保証・アフターの有無を確認。
暖炉解体にかかる費用の相場は?
ここでの金額は目安です。構造・規模・地域・搬出経路・補修範囲で変動します。
DIYで想定できる費用(目安)
- 工具購入・消耗品:5,000〜30,000円(レンタル活用で圧縮可)
- 養生・袋・運搬用具:3,000〜10,000円
- 廃材処分費:自治体・処分場ルールにより数千円〜数万円
- 補修材料(仮塞ぎ・簡易補修):3,000〜15,000円
合計目安:1〜5万円台(規模次第で上下)
業者依頼の費用相場(目安)
施工内容 | 相場の目安 |
---|---|
装飾マントルのみ撤去 | 3万〜8万円 |
小規模の暖炉本体撤去(煙突短い) | 8万〜18万円 |
暖炉+壁貫通煙突撤去(補修軽微) | 12万〜30万円 |
屋根までの煙突撤去+屋根・天井補修 | 20万〜45万円 |
大型レンガ造+基礎撤去・広範囲補修 | 30万〜80万円以上 |
内訳の例:
- 解体作業費(人件費・重機/工具)
- 養生費(粉じん・騒音対策、共用部保護)
- 廃材運搬・処分費(レンガ・モルタル・金属・耐火材)
- 補修費(壁・天井・屋根・床の下地/仕上げ)
- 必要に応じガス閉止・電気工事・防水処理・板金などの専門工事
費用を安くする5つのコツ
- **相見積もり(最低2〜3社)**で相場のブレを把握。
- 撤去範囲の明確化:装飾のみ/本体まで/煙突まで等、工事範囲を絞る。
- 搬出経路の確保:家具移動や駐車スペース確保で作業時間短縮=コスト圧縮。
- 廃材の分別・一部自力搬出(ルール順守前提)で処分費ダウン。
- 他工事と同時施工(リフォームや屋根補修と一緒)で足場・人員の共用。
暖炉解体の注意点とよくある失敗例
- 粉じん対策不足:部屋中にススが舞い、クリーニング費が高額化。→**二重養生+陰圧化(送風機+フィルター)**が有効。
- 上から崩さない・大割り:一気に割って床や配管を損傷。→小割り&段階撤去を徹底。
- 構造体の誤破壊:柱・梁・耐力壁に干渉してしまう。→不安があればプロへ切替。
- ガス・電気の処理ミス:感電・ガス漏れの危険。→有資格者の作業領域。
- 処分ルール違反:搬入拒否・追加料金・最悪は違法。→自治体・処分場へ事前確認。
- 屋根開口の放置:雨漏り・小動物侵入。→即日仮塞ぎ→速やかに本補修。
- 見積の前提齟齬:隠れた下地不良で追加費。→**「想定外発生時の単価・条件」**を契約に明記。
解体後にやるべきこと|原状回復と補修
- 開口の恒久塞ぎ:外壁/屋根は防水層・下地・仕上げまで復旧。
- 断熱・気密の復元:壁・天井の断熱欠損は結露・寒さの原因。
- 床補修:下地合板の段差解消→仕上げ材の継ぎ目調整。
- 換気バランス:煙突撤去で換気ルートが変化。給気・排気計画を再確認。
- インテリア整備:アクセント壁・飾り棚化・収納造作など**“余白の価値化”**で満足度UP。
- 証憑の保管:処分伝票・工事明細・写真記録は将来の売却・賃貸時にも有用。
DIYと業者、結局どっちが得?(比較表)
観点 | DIY | 業者 |
---|---|---|
価格 | 安くなる可能性大 | 相場に沿うが確実 |
時間 | 休日分割で柔軟 | 短期一括で完了 |
安全 | 自己責任。ケガ・粉じんリスク | 安全管理・保険あり |
品質 | 仕上げ次第でムラ | 補修・保証に期待 |
処分 | 自力手配が必要 | 分別〜搬出〜処分一括 |
おすすめ | 小規模・装飾中心 | 構造絡み・煙突〜屋根は業者一択 |
判断基準
- 煙突が屋根まで、レンガ量が多い、ガス・電気絡み → 業者
- 小規模装飾・道具慣れ・処分先確保 → DIYも選択肢
よくある質問(FAQ)
- 暖炉解体は何日かかる?
-
小規模装飾のみで半日〜1日。本体+煙突まで撤去・補修ありで2〜5日が目安。
- 住みながら工事は可能?
-
可能だが粉じん・騒音が大きい。在宅エリアをビニール間仕切りし、作業時間を限定。
- 解体後の壁・床の色合わせは?
-
既存仕上げは完全一致が難しいことが多い。目立たない位置での材料流用や面での貼り替えが有効。
- 費用を抑えるならどこから手を付ける?
-
範囲の明確化・相見積・搬出経路整備が効果大。DIYは処分ルール順守が前提。
- 古い家で心配なことは?
-
アスベスト・鉛塗料の可能性。疑わしい場合はDIY厳禁、専門調査と適正処理を。
まとめ|安全・お得に暖炉を解体するコツ
- 事前調査(種類・煙突経路・下地)と安全対策が最重要。
- DIYは小規模限定。構造・屋根・ガス電気が絡むなら業者一択。
- 費用は規模で大きく変動。内訳と補修範囲を見積に明記して比較。
- 相見積もり+範囲の絞り込み+廃材分別でコストを抑制。
- 解体後は防水・断熱・気密の復元までやり切ると後悔しない。
暖炉の解体を考えている方へ
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