【実体験あり】親の実家が空き家に…片づけ・相続・売却までやったこと全公開

目次

放置は危険!実家が空き家になったときにすべきこととは?

親が亡くなった後、実家が突然「空き家」になるという事態は、誰にでも起こり得ます。今回の体験者も、数年前に両親が他界し、地方にある実家が「空き家」になりました。当初はどうすればいいのかも分からず、時間ばかりが過ぎていきました。この記事では、実際に体験した方が「空き家の片付け」から「相続」「売却」までの全過程を、赤裸々にご紹介します。

「空き家の片付け」を先延ばしにすることで、様々な問題が生じます。老朽化による倒壊リスク、害虫・害獣の発生、不法侵入などに加え、固定資産税の無駄な支払いも続きます。特に空き家の片付けは、心の負担と労力がかかるため、早めの対策が必要です。

この記事を読むことで、あなたが「空き家の片付け」に取り組む際の迷いがなくなり、実践的なステップが明確になるでしょう。

親が亡くなって実家が空き家になった|最初にすべきこと

実体験:空き家となった実家に戻った日

両親の死後、しばらくして実家に足を運びました。家の中は両親が生きたままの空気が残っており、家具や衣類、食器、書類などがそのまま放置された状態でした。まさに「空き家の片付け」のスタート地点です。

空き家管理の初動

空き家になった時点ですべきことは以下の通りです:

  • 郵便物の転送手続き
  • ガス・電気・水道の停止または継続確認
  • 鍵の管理(紛失防止)
  • 簡易清掃と通風
  • 雨漏りやシロアリなどの点検

これらを怠ると、空き家の片付け以前に、修繕費など無駄なコストが増大してしまいます。

空き家の片付け・整理でやったこと|自力か業者か?

遺品整理で直面した課題

遺品の量がとにかく膨大で、手を付ける気力も萎えます。この方は最初、自力で「空き家の片付け」を試みましたが、限界を感じ、専門の業者に依頼することにしました。

自力と業者の分担ポイント

自力でやったこと:

  • アルバムや手紙など思い出の品の仕分け
  • 食器や衣類の分別
  • 冷蔵庫・洗濯機の電源抜きと排水

業者に任せたこと:

  • 大型家具の撤去
  • 不用品の分別と処分
  • トラック搬出作業

空き家の片付け業者の選定ポイント:

  • 見積もりが明確であるか
  • 費用の相場(1R〜一軒家で5万〜30万)
  • 遺品整理士が在籍しているか
  • 評判・口コミの確認

実際にお願いした業者は、2日間で家全体の「空き家の片付け」を完了させてくれました。料金は約18万円。高いと思うかもしれませんが、時間と労力を考えると安い投資でした。

空き家の相続で直面した手続きとトラブル

相続人の確定と協議

実家は父の単独名義だったため、この方と兄妹で相続する形に。しかし、兄妹間で話し合いがまとまらず、弁護士を通じて「遺産分割協議書」を作成しました。

相続手続きの流れ:

  1. 被相続人の戸籍収集
  2. 法定相続人の確認
  3. 不動産評価額の調査
  4. 相続登記の申請
  5. 固定資産税の名義変更

「空き家の片付け」だけでなく、法的な知識が求められる相続手続き。専門家(司法書士・行政書士)に相談するのが無難です。

2024年からは相続登記の義務化も始まっており、相続放棄・限定承認の検討も重要です。

維持する?売却する?空き家の活用と判断ポイント

空き家の片付けを終えても、次は「この家をどうするか」という判断が求められます。

活用する選択肢

  • 別荘やセカンドハウスにする
  • 空き家バンクに登録して賃貸する
  • 民泊(Airbnbなど)

ただし、維持管理の手間と費用(年10万〜30万)は想像以上です。

売却に踏み切った理由

  • 老朽化が進んでいた
  • 遠方で管理が難しい
  • 空き家の片付け後も利用の予定なし

売却前に解体すべきかどうかは、近隣環境や固定資産税の負担によります。更地にすると税率が最大6倍になることもあるので注意しましょう。

実家の売却でやったこと|不動産会社選びから契約・引き渡しまで

査定と媒介契約

空き家の片付けが完了した後、複数の不動産会社に査定依頼。この方は「不動産一括査定サイト」を活用し、5社から見積もりを取りました。

媒介契約には3種類あります:

  • 一般媒介
  • 専任媒介
  • 専属専任媒介

筆者は専任媒介を選択。1社に任せることで、手間が減りスムーズに進行。

内見・価格交渉

空き家の片付けを済ませておくと、内見の印象が格段に良くなります。不要な家具やゴミが残っていると、購入希望者の印象を悪くします。

結果として、希望価格よりやや下がったものの、約3ヶ月で売却に成功。

やってよかったこと・後悔したこと|体験者として伝えたい7つのこと

やってよかったこと

  1. 空き家の片付けを早期に実行したこと
  2. 相続手続きをプロに依頼したこと
  3. 兄妹で定期的に話し合いをしたこと

後悔したこと

  1. 片付けを一度自力でやろうとして心身が疲弊した
  2. 不動産売却の知識がなく、値下げ交渉で損をした
  3. 古い家財を処分せず保管していたため処分費が増えた

空き家の片付けは、精神的にも肉体的にも負担が大きい作業です。業者や家族の協力を得て、無理をしないことが重要です。

まとめ:実家が空き家になったら…迷わず動いていい

親の死後、実家が空き家になったときに放置するのではなく、「空き家の片付け」「相続手続き」「売却判断」といったステップを踏むことが大切です。

この方自身が特に感じたのは、「もっと早く動けばよかった」ということ。行動を先延ばしにするほど、問題は複雑化します。

空き家の片付けに悩む方は、無料相談を活用したり、信頼できる業者にまずは見積もりを取ってみてください。この記事が、あなたの第一歩になることを願っています。


空き家の実家の片付けにお困りの方へ

「何から手を付ければよいか分からない…」「業者もどこに頼めばよいか分からない…」など気になることは以下のページからお問合せください。

空き家の片付けは、やることがたくさんあります。1つ1つ着実に片づけていくことで、空き家の中のものから空き家自体までスッキリ片付きます。

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