<遺品整理サービス完全ガイド(全5回)>第2回:遺品整理サービスで含まれるもの・除外されるもの一覧【料金トラブルを防ぐ完全ガイド】

目次

はじめに:なぜ「含まれるもの・含まれないもの」を知る必要があるのか

遺品整理を業者に依頼するとき、多くの方が「全部まとめてやってもらえる」と考えがちです。しかし、実際のサービス内容には基本料金に含まれる作業追加費用が必要な作業があります。

事前にこの違いを理解しておかないと、見積もり時や作業当日に「思っていたより費用が高かった」「この作業はやってもらえないの?」といったトラブルにつながりやすいのです。

この記事では、遺品整理業者のサービス内容を「含まれるもの」「除外されるもの」に分けて徹底解説します。さらに、オプション料金が発生するケースや注意点も解説し、納得して依頼できるようにサポートします。

遺品整理サービスに「含まれるもの」

まずは、ほとんどの遺品整理業者が基本料金に含めている作業を整理します。

遺品の仕分け

  • 貴重品や思い出の品の探索(通帳・印鑑・アルバム・手紙など)
  • リサイクル可能品と不用品の分類
  • 処分品と保管品の仕分け

プロの遺品整理士が仕分けを行うため、依頼者が気づかない小物類や重要書類を見つけてくれることもあります。

搬出・運搬

  • 大型家具・家電の搬出
  • 養生(壁・床を傷つけないための保護作業)
  • トラックでの運搬

個人で行うには大変な作業を、スタッフが複数人で効率的に実施してくれます。

不用品の処分

  • 粗大ごみや一般ごみの一括処分
  • リサイクル品の処分(冷蔵庫・洗濯機などリサイクル法対象品も対応可能)
  • 提携先の一般廃棄物収集運搬業者を通じた適正処理

室内の簡易清掃

  • 掃き掃除・掃除機掛け
  • 軽い拭き掃除
  • ゴミ残しのない状態で部屋を引き渡し

遺品整理サービスに「含まれないもの」

一方で、基本料金には含まれない作業も多く存在します。依頼前に知っておくことが重要です。

ハウスクリーニング

  • キッチンの油汚れ
  • トイレ・浴室の水垢やカビ取り
  • 床ワックスがけ

整理後に売却や賃貸を予定している場合は、別途ハウスクリーニングを依頼する必要があります。

特殊清掃

孤独死や事件・事故物件で必要となる清掃は、基本料金外です。

  • 体液・血痕の除去
  • 消臭・除菌作業
  • オゾン脱臭などの特殊機材の使用

特殊清掃は専門技術が必要であり、追加費用は数万円〜数十万円規模になることもあります。

供養・お焚き上げ

  • 仏壇・位牌・遺影
  • 人形・ぬいぐるみ
  • 神棚や宗教用品

希望すれば僧侶を手配し、供養後にお焚き上げしてくれる業者もありますが、料金はオプションです。

大型・特殊品の処分

  • ピアノ、耐火金庫、マッサージチェア
  • 自動車やバイク
  • 危険物(ガスボンベ、農薬など)

これらは専門業者に委託するため、追加料金が発生します。

家屋解体・リフォーム

空き家の場合、整理後に解体やリフォームが必要なケースもありますが、遺品整理の基本サービスには含まれません。

オプション費用の目安一覧

遺品整理では、基本料金に加えてオプション費用が発生することがあります。代表的な項目をまとめました。

オプション内容費用の目安補足
仏壇・位牌・人形などの供養5,000円〜3万円僧侶読経や合同供養など形式により変動
ハウスクリーニング2万円〜10万円水回りや壁のヤニ汚れなど徹底清掃
特殊清掃(孤独死現場など)5万円〜30万円以上消臭・除菌・体液痕処理を含む
ピアノ処分2万円〜8万円搬出条件や種類による
耐火金庫処分5,000円〜2万円重量物のため別途費用発生
エアコン取り外し5,000円〜1万円室外機含む場合は追加費用あり
車両回収(放置車両など)2万円〜10万円廃車手続き代行込み
家屋解体100万円〜300万円建坪や立地条件による
リフォーム20万円〜100万円以上売却・賃貸前に依頼されるケースが多い

サービス内容を「含まれる/除外される」に分けた比較表

作業内容基本料金に含まれる含まれない(オプション扱い)補足説明
遺品の仕分け❌ (細かい整理は有料)貴重品・思い出の品の探索含む
搬出・運搬❌ (階段作業・特殊搬出は追加)養生あり
不用品処分❌ (特殊品目は別料金)粗大ごみも含む
室内簡易清掃❌ (ハウスクリーニングは追加)掃除機掛け・拭き掃除程度
ハウスクリーニング水回り・床ワックスなど
特殊清掃孤独死・事故物件対応
供養・お焚き上げ仏壇・位牌・人形など
特殊品処分ピアノ・金庫・車など
家屋解体・リフォーム別途手配が必要

追加料金が発生しやすいケース

「含まれない作業」に分類されるもの以外にも、状況によって追加費用が発生するケースがあります。

  • 階段作業:エレベーターのない集合住宅での2階以上の搬出
  • 遠方搬出:処分場や指定場所までの距離が長い場合
  • 大量のゴミ屋敷状態:通常より人員・車両が必要になる場合
  • 即日対応:急な依頼で人員を増やす必要がある場合

見積もり時に確認すべきこと

料金トラブルを避けるためには、必ず見積もり時に以下を確認しましょう。

  1. どこまでが基本料金に含まれるか
  2. 追加料金の条件(階段作業・特殊清掃など)
  3. 供養・買取などの有無と費用
  4. 不用品の処分方法が適正か(許可業者か)

費用目安と具体例

参考までに、間取り別の費用目安と「含まれる/除外される」の具体例を紹介します。

  • 1K(荷物少なめ):3〜8万円
    • 含まれる:仕分け・搬出・処分
    • 含まれない:特殊清掃・供養
  • 3LDK(家族住まい):15〜40万円
    • 含まれる:基本仕分け・不用品処分
    • 含まれない:ピアノ・車両・リフォーム

遺品整理サービスの費用相場表(間取り別)

間取り作業人数作業時間基本料金の目安
1K・1R2〜3名2〜4時間3万円〜8万円
1DK・1LDK2〜4名3〜6時間8万円〜15万円
2DK・2LDK3〜5名5〜8時間12万円〜25万円
3DK・3LDK4〜6名6〜10時間20万円〜40万円
4LDK以上5〜8名1〜2日35万円〜70万円以上

👉 基本料金には「遺品の仕分け・搬出・処分・簡易清掃」が含まれることが多いですが、間取りや荷物量によって大きく変動します。

まとめ

遺品整理サービスには、次のような線引きがあります。

  • 含まれるもの(基本料金):仕分け・搬出・不用品処分・簡易清掃
  • 含まれないもの(オプション):ハウスクリーニング・特殊清掃・供養・特殊品処分・解体など
  • 注意すべき点:追加費用の発生条件を事前に確認しないとトラブルの原因になる

依頼前に「含まれるもの/含まれないもの」をしっかり把握しておくことで、安心して遺品整理を進めることができます。


第2回は遺品整理サービスで含まれるもの・除外されるものについてでした。もっと詳しく知りたいという方は、以下のページからお問合せください。

気になる点などお気軽にお問合せください。

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