<遺品整理サービス完全ガイド(全5回)>第3回:遺品整理の作業の流れを完全ガイド

目次

遺品整理を依頼する前の準備

遺品整理の流れは、実際に業者に依頼する前から始まっています。スムーズに作業を進めるためには、事前準備が重要です。

遺品整理をする目的を明確にする

遺品整理を始める背景は人それぞれです。

  • 相続のために家を空にしたい
  • 賃貸物件の退去期限が迫っている
  • 空き家の売却・活用を考えている
  • 気持ちの整理をつけたい

目的が明確になると、**「必要な作業範囲」や「業者に依頼するべき内容」**が見えてきます。

見積もり依頼の準備

遺品整理業者に見積もりを依頼するときには、以下を整理しておくとスムーズです。

  • 間取り・広さ(例:2LDK・約50㎡)
  • 荷物の量(家具・家電・衣類などの目安)
  • 特殊品(仏壇・金庫・ピアノなど)の有無
  • 希望するオプション(供養・ハウスクリーニングなど)

👉 これを伝えるだけで、概算費用を出しやすくなり、無駄な追加料金を防げます。

見積もり・契約の流れ

現地見積もり

ほとんどの業者は、実際に現地を確認してから正式な見積もりを提示します。

  • 作業に必要な人員
  • トラックの台数
  • 搬出経路(エレベーター有無、階段作業の有無)
  • 処分品の種類と量

これらを踏まえて、数万円〜数十万円の幅で見積もりが出されます。

契約時の注意点

契約書では以下を必ず確認しましょう。

  • 基本料金に含まれる内容
  • 追加費用が発生する条件(例:当日荷物が増えた場合)
  • オプションの有無と料金
  • 支払い方法(現金・カード・振込)

👉 不明点をそのままにせず、「これは料金に含まれますか?」と確認することがトラブル防止につながります。

作業当日の流れ

いよいよ作業当日。遺品整理業者は複数名のスタッフで訪問し、チームで効率的に進めていきます。

作業前の打ち合わせ

現地で「仕分けの基準」や「残すもの・捨てるもの」を確認します。

  • 残す品物の指定(アルバム・貴金属など)
  • 買取希望の品(家具・家電・骨董品など)
  • 捨ててよい品物の範囲

👉 この段階で指示をしっかり伝えておくと、後で「大切なものを処分されてしまった」というトラブルを防げます。

遺品の仕分け・分別

業者は、遺品を大きく次のように分類します。

  • 貴重品・重要書類(通帳・印鑑・権利証など)
  • 想い出の品(写真・手紙・形見)
  • リユース可能な品(家具・家電・衣類)
  • 廃棄物(壊れた家電、使用済み日用品など)

経験豊富なスタッフが行うため、家族が見落としがちな貴重品も発見しやすいのがメリットです。

搬出・運搬

仕分けが終わると、不要品をトラックへ搬出します。

  • 大型家具は分解して運搬
  • 階段作業は複数人で安全に実施
  • 壁や床を傷つけないように養生する

搬出スピードは個人作業とは比べものにならず、1日で一軒丸ごと片付くケースも多いです。

不用品処分と買取

不用品処分

搬出した不要品は、産業廃棄物処理業者やリサイクル業者を通じて処分されます。
特に注意すべきは以下の品目です。

  • 家電リサイクル法対象品(冷蔵庫・洗濯機など) → リサイクル料金が必要
  • 粗大ゴミでは出せないもの(耐火金庫、農機具など) → 専門処分が必要

買取サービス

多くの遺品整理業者は、買取サービスも提供しています。

  • 家具・家電(製造5年以内は査定対象になりやすい)
  • 骨董品・ブランド品・貴金属
  • 趣味用品(カメラ、楽器など)

👉 買取代金を遺品整理費用に充当できるため、コスト削減につながります。

清掃・オプション作業

簡易清掃

基本料金には「掃き掃除・掃除機掛け」などの簡易清掃が含まれるのが一般的です。

ハウスクリーニング(オプション)

  • キッチンの油汚れ
  • トイレや浴室の水垢・カビ
  • 壁や床のヤニ汚れ

👉 賃貸退去や売却予定がある場合は、ハウスクリーニングを依頼するとスムーズに次の手続きに進めます。

特殊清掃(オプション)

孤独死や事故物件の場合、強い臭いや血痕などが残っているケースでは特殊清掃が必要です。

  • 消臭・除菌
  • 体液痕の除去
  • オゾン脱臭機による完全消臭

費用は数万円〜数十万円かかりますが、物件を再利用できる状態に戻すためには欠かせません。

作業完了・引き渡し

全ての遺品整理作業が終わると、業者と一緒に室内を確認します。

  • 遺品の残し忘れがないか
  • 搬出時に建物を傷つけていないか
  • 契約通りの作業が行われたか

問題がなければ、最終的な清算をして作業完了となります。

遺品整理の作業にかかる期間と費用の目安

作業期間の目安

  • ワンルーム:半日〜1日
  • 2LDK:1日〜2日
  • 一軒家(4LDK):2日〜3日

👉 荷物量やオプションの有無で変動しますが、思った以上に短期間で終わるのが業者に依頼する大きなメリットです。

費用の目安(間取り別)

間取り費用相場作業人数
1K・1R3〜8万円2〜3名
1LDK8〜15万円2〜4名
2LDK12〜25万円3〜5名
3LDK20〜40万円4〜6名
4LDK以上35〜70万円以上5〜8名

まとめ

遺品整理の作業の流れは大きく分けると次の通りです。

  1. 事前準備(目的整理・見積もり依頼)
  2. 現地見積もり・契約
  3. 作業当日の打ち合わせ
  4. 遺品の仕分け・搬出
  5. 不用品処分と買取
  6. 清掃・オプション作業
  7. 最終確認・引き渡し

👉 遺品整理は「何から始めればいいか分からない」と不安になる方が多いですが、業者に依頼すれば明確なステップで進むため、安心して任せられます。


第3回は遺品整理の作業の流れについてでした。もっと詳しく知りたいという方は、以下のページからお問合せください。

気になる点などお気軽にお問合せください。

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