<遺品整理サービス完全ガイド(全5回)>第5回:遺品整理業者を選ぶときに確認すべきチェックリスト

目次

なぜ業者選びが重要なのか?

遺品整理は、一度きりの大切な作業です。故人の想いが詰まった品を扱うため、誠実で信頼できる業者を選ぶことが最優先となります。

しかし現状、業者の数は年々増加しており、中には以下のようなトラブルを起こす業者も存在します。

  • 相場より極端に高額な請求をする
  • 無許可で不法投棄をする
  • 遺族の気持ちを配慮せず、乱暴な作業をする
  • 契約にない追加料金を当日請求する

👉 「料金が安いから」という理由だけで選ぶと、後悔するケースも少なくありません。
業者を選ぶ際には、複数の基準で総合的に判断することが重要です。

遺品整理業者を選ぶ前に確認すべき基本知識

許可の有無

遺品整理業者は、法律上「産業廃棄物収集運搬業」や「古物商」の許可を持っていなければ、正しく業務を行えません。

✅ チェックするべき許可証

  • 一般廃棄物収集運搬業許可
  • 産業廃棄物収集運搬業許可
  • 古物商許可(買取がある場合)

加盟団体や認定資格

信頼できる業者は、業界団体や認定資格を保有していることが多いです。

  • 遺品整理士認定協会の「遺品整理士」資格
  • 事件現場特殊清掃士
  • 一般社団法人・全国遺品整理業協会の会員

👉 これらは「専門知識を持ったスタッフがいる証拠」となります。

料金面でのチェックポイント

見積もりの明確さ

料金トラブルの多くは「見積もり不透明」に原因があります。

✅ 見積書に必ず書かれているべき項目

  • 基本料金(作業費・人件費・車両費)
  • 処分費用(重量・体積ごとの目安)
  • オプション費用(供養・清掃など)
  • 追加費用が発生する条件

相場との比較

間取りごとの相場を基準に、見積もりが妥当かどうか判断しましょう。

間取り費用相場作業時間作業人数
1K・1R3〜8万円半日2〜3名
1LDK8〜15万円1日2〜4名
2LDK12〜25万円1〜2日3〜5名
3LDK20〜40万円2日程度4〜6名
4LDK以上35〜70万円以上2〜3日5〜8名

👉 この表と比べて極端に安い業者は、不法投棄や雑な作業のリスクがあります。

支払い方法

現金のみ対応の業者は注意が必要です。クレジットカード払いや振込に対応している業者の方が、透明性が高く安心できます。

サービス内容でのチェックポイント

基本サービスの範囲

信頼できる業者は、基本料金にどこまで含まれるかを明確にしています。

✅ 基本に含まれることが多い内容

  • 遺品の仕分け
  • 搬出・運搬
  • 不用品処分
  • 簡易清掃

オプションの有無

遺品整理には多様なオプションが存在します。

  • 仏壇・位牌の供養
  • 特殊清掃(孤独死現場など)
  • ハウスクリーニング
  • 買取サービス
  • 車・バイクの処分

👉 家の状況に合わせて必要なオプションを依頼できる業者を選ぶと、後から別業者を探す手間が省けます。

信頼性を判断するためのチェックリスト

口コミ・評判の確認

  • Googleマップや口コミサイトでの評価
  • 実際の利用者レビューの数と内容
  • 「スタッフの対応」「料金の透明性」に関するコメント

👉 星の数だけでなく、具体的な体験談の有無を重視すると信頼度が高まります。

実績の確認

  • 過去の作業件数(年間100件以上なら安心)
  • 法人や自治体からの依頼実績
  • ホームページに掲載された事例紹介

スタッフ対応の丁寧さ

  • 電話やメールのレスポンスの速さ
  • 見積もり時の説明の丁寧さ
  • 強引な営業がないか

👉 見積もり時点で「違和感」を覚える業者は避けるべきです。

チェックリスト(まとめ表)

以下は、業者選びで確認すべきポイントを一覧化したチェックリストです。

項目確認ポイント✅チェック
許可・資格一般廃棄物処理業/古物商/遺品整理士
見積もり項目が明確・追加条件の説明あり
料金相場と比較して妥当か
支払い方法クレジットカード・振込対応
サービス内容基本+必要なオプション対応
実績年間件数・法人/自治体依頼あり
口コミ評価点とレビュー内容が良い
スタッフ対応丁寧で強引さがない

👉 このチェックリストを使えば、業者を客観的に比較できます。

悪質業者の見分け方

残念ながら、遺品整理業界には悪質業者も存在します。以下に注意してください。

  • 「見積もり無料」と言いながら後日請求してくる
  • 契約書を出さない
  • 料金が相場より極端に安い
  • 「今日契約すれば割引」と強引に契約を迫る

👉 不安を感じたら契約せず、複数業者に見積もりを取ることが最大の防御策です。

まとめ

遺品整理業者を選ぶときに確認すべきことを整理すると、以下の通りです。

  • 許可や資格を持っているか
  • 料金や見積もりが明確か
  • 相場と比較して妥当か
  • オプションやサービスが充実しているか
  • 口コミ・実績・対応の丁寧さ
  • 悪質業者の特徴に当てはまらないか

👉 遺品整理は「一度きり」の大切な作業。料金の安さだけでなく、安心して任せられる信頼性を重視することが何よりも大切です。


第5回は遺品整理業者を選ぶときに確認すべきチェックリストについてでした。もっと詳しく知りたいという方は、以下のページからお問合せください。

気になる点などお気軽にお問合せください。

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