はじめに
「古くなった焼却炉を撤去したいけれど、どこに頼めばいいのか分からない」──そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
かつては家庭や事業所に設置された焼却炉は、ゴミ処理の便利な設備として利用されていました。しかし、廃棄物処理法やダイオキシン規制の強化により、基準を満たさない焼却炉の使用は禁止され、今では使われずに放置されているケースが目立ちます。
そのままにしておくと景観を損ねるだけでなく、近隣への煙や臭いのトラブル・倒壊のリスク・法的責任につながる恐れもあります。そのため、焼却炉を安全かつ適切に撤去することは避けて通れません。
しかし実際に撤去しようとすると、
- 費用はいくらかかるのか?
- 自分でできるのか?業者に頼むべきなのか?
- 信頼できる撤去業者はどこなのか?
といった疑問が出てくるはずです。
この記事では、焼却炉撤去の費用相場・方法・業者の種類と選び方・おすすめの依頼先を網羅的に解説します。読み終えれば、撤去の全体像が分かり、失敗のない業者選びができるようになります。
焼却炉撤去を業者に依頼すべき理由
焼却炉の撤去は「ちょっとした解体作業」と思われがちですが、実際には専門性の高い作業です。無理に自力で行おうとすると、思わぬトラブルにつながります。
重量物で危険が伴う
焼却炉は金属製や耐火レンガで作られており、数百キロ単位の重量があることも珍しくありません。解体にはガス切断機・ハンマー・電動工具などが必要で、素人作業では大事故につながります。
法律や規制に抵触する可能性
廃材を勝手に処分すると「不法投棄」と見なされ、廃棄物処理法違反になることもあります。特に産業用焼却炉の場合、産業廃棄物処理業の許可を持つ業者でなければ適正に処理できません。
ダイオキシンやアスベストのリスク
古い焼却炉には、ダイオキシンが付着している可能性や、断熱材にアスベストが含まれているケースもあります。これらは人体に有害で、取り扱いには特殊な防護や処理が必要です。
➡ 結論として、焼却炉撤去は安全性・法令順守の観点からも専門業者に依頼するのが基本です。
焼却炉撤去にかかる費用の目安
気になるのは「撤去費用はいくらかかるのか?」という点でしょう。
家庭用小型焼却炉の費用
庭に設置された小型の簡易焼却炉なら、
- 撤去費用:2万円~10万円前後
設置状況や基礎コンクリートの有無によって変動します。
中型~大型焼却炉の費用
事業所や工場にある業務用の焼却炉では、
- 撤去費用:30万円~200万円以上
基礎の解体、クレーン搬出、産業廃棄物の処分費用が加算されるため、高額になりがちです。
費用に影響する要因
- 焼却炉のサイズ・材質
- 設置場所(庭、屋上、建物内など)
- 搬出ルートの有無
- 基礎コンクリートの撤去の有無
- 処分する廃材の種類と量
➡ 正確な費用を知るには、必ず現地調査の上で見積もりを取ることが重要です。
焼却炉撤去を依頼できる主な業者の種類
解体業者
建物解体を専門にする業者。基礎ごと撤去が可能で、大型焼却炉の撤去にも対応できます。
不用品回収業者
家庭用の小型焼却炉なら、不用品回収業者でも対応可能。ただし業者選びを誤ると不法投棄のリスクあり。
産業廃棄物処理業者
産業用・大型焼却炉はこのカテゴリー。処理証明書(マニフェスト)を発行してくれるので安心。
自治体の委託業者・行政窓口
一部の自治体では「撤去の補助金制度」や「指定業者リスト」を提供している場合があります。まずは相談すると良いでしょう。
焼却炉撤去業者を選ぶときのポイント
業者選びで失敗すると、高額請求や不法投棄トラブルに巻き込まれる可能性があります。
- 許可の有無:産業廃棄物収集運搬・解体工事の許可を確認
- 実績:過去に焼却炉撤去を行った事例があるか
- 見積もりの明確さ:追加料金の有無を確認
- 保険加入:作業中の事故に備えているか
- 口コミ・評判:ネットや地域での評価を参考にする
➡ 複数社から相見積もりを取って比較するのが安心です。
業者に依頼する流れ
- 問い合わせ・現地調査
- 見積もり取得(2〜3社比較が望ましい)
- 契約・日程調整
- 撤去作業(基礎工事含む場合あり)
- 廃材の処理・マニフェスト発行
- 完了報告・支払い
➡ 全体の流れを把握しておけば、想定外のトラブルも防げます。
おすすめの依頼先・相談先まとめ
- 家庭用小型焼却炉 → 不用品回収業者 or 自治体相談窓口
- 事業所・工場の焼却炉 → 解体業者 or 産業廃棄物処理業者
- 行政サポートあり → 自治体の補助金制度・指定業者をチェック
失敗しないための注意点
- 「格安・即日対応」をうたう無許可業者は避ける
- 不法投棄された場合、依頼主も処罰対象になる
- 見積もり内容に「処分方法」「処理証明書」の有無を確認する
まとめ
- 焼却炉撤去は安全性・法令順守のため業者依頼が必須
- 費用は小型なら数万円、大型なら数十万~数百万円規模
- 業者選びは「許可・実績・明確な見積もり・口コミ」で判断
- 自治体の相談窓口や補助金制度も有効活用できる
➡ 安易に格安業者に頼まず、信頼できる業者を選ぶことが最重要です。
FAQ(よくある質問)
- 焼却炉撤去は自分でできますか?
-
小型でも重量があり危険です。さらに処分の際には許可が必要な場合も多いため、基本的には業者依頼をおすすめします。
- 撤去費用を安くする方法はありますか?
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複数社に見積もりを依頼し、相場を比較すること。補助金制度がある自治体なら活用しましょう。
- 撤去に補助金は使えますか?
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一部の自治体では、環境対策や景観改善の一環として補助金制度があります。自治体窓口に確認しましょう。
- 自治体に相談すれば無料で撤去してもらえますか?
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無料はまれで、費用の一部補助や指定業者の紹介が一般的です。
焼却炉の撤去に困っている方へ
「どこに頼めば良いの…」「どのぐらいの費用が掛かるの…」など気になる点がございましたら以下のページからお問合せください。
ご自身での撤去は、時間と労力、危険を伴います。当社のような撤去処分のできる業者にお任せしましょう。