コンクリートブロックは粗大ごみで出せない?知らないと損する処分ルールまとめ

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はじめに

庭や解体後に残ったコンクリートブロック。「粗大ごみの日に出せばいいかな」と思っていると、回収されない・不法投棄扱いになる・逆に高い撤去費を請求される――そんな失敗談が多く聞かれます。実はコンクリートブロックは自治体で扱えない(産業廃棄物や建設系廃棄物に該当する)場合が多く、自治体ルールは地域差が大きいのが現状です。この記事では、法律や市区町村の傾向、実務的な処分方法、費用目安、業者選びの注意点まで、プロ目線でわかりやすくまとめます。

結論 — 「ほとんどの自治体では粗大ごみでは出せない」が正解。ただし例外あり

  • 一般結論:多くの自治体ではコンクリート製品(コンクリートブロック・瓦・大きなコンクリート片など)は、建設廃材・がれき類/コンクリートくずに該当することが多く、粗大ごみや可燃ごみ収集で扱わないケースが多いです。これは廃棄物処理法や建設リサイクル法などの法令・通知に基づいて分類されるためです。
  • ただし一部の自治体は例外を設けている:たとえば名古屋市では「1回の収集につき2個まで粗大ごみとして収集する」と明示しているなど、自治体によって取扱いが異なります(地域ルールを必ず確認)。

要点まとめ

  • 自治体に問い合わせる前提:まずは住んでいる市区町村の公式ページで「コンクリートブロック」の扱いをチェック。出せるか否か、自己搬入が可能か、料金はどうかを確認する。

間違った出し方をするとどうなる?

  1. 回収不可でそのまま残される
    → 指定日に回収されずに家の前に残る、近隣トラブルに発展することも。自治体のルール外のモノは持ち帰られる。
  2. 不法投棄とみなされる危険
    → 公共の集積所や空き地に勝手に置くと不法投棄扱いになり、罰金や撤去命令の対象になる場合がある。特に大量に放置すると行政処分の対象。
  3. 賃貸や売買時の残置物トラブル
    → 退去時に残置物扱いとなり、撤去費用を請求される(高額になることが多い)。解体やリフォームの現場でも同様。
  4. 環境・安全リスク
    → 放置により転倒・けが、雨で地盤に沈んで回収が難しくなる。早めの対処が結局は安上がり。

コンクリートブロックの処分方法(実務的に使える5パターン+手順)

ここでは費用目安実際の手順を示します(※金額は地域・業者で変動します)。

1) 自治体の収集(自己搬入・粗大ごみ回収) — 最安ケース

  • 向く人:近隣自治体が受け入れる少量のケース(例:名古屋市は1回につき2個まで収集)。
  • 手順:自治体ページで「コンクリートブロック」の扱いを確認→指定の申し込み方法に従う(電話やネット)→指定日時・自己搬入場所に持ち込む。
  • 費用目安:無料〜数百円〜(自治体による)。
  • メリット:安い/手続きが明確。
  • デメリット:自力搬入が必要/量が多いと不可。

2) 不用品回収業者に依頼 — 手間最小だが費用は発生

  • 向く人:運搬が大変、即日処分したい、少量〜中量。
  • 手順:複数社にお問い合わせ→写真でブロック数・サイズを送る→見積もり比較→許可を確認して依頼(下で許可について詳述)。
  • 費用目安:5,000〜20,000円(個数・階段等で増減)。地域差あり。
  • メリット:自宅まで回収/即日対応可。
  • デメリット:費用がかかる/悪質業者に注意。

3) 解体業者・外構業者にまとめて処分してもらう — 大量処分向け

  • 向く人:家屋解体や外構工事と合わせて大量に出る場合。
  • 手順:工事見積に処分費を含める/処分ルートと証明を確認。建設リサイクル法等の対象工事では分別や再資源化の義務が発生
  • 費用目安:現場一括見積もりで変動(トラック1台単位、1トンあたり数千円〜等が目安)。
  • メリット:一括処理で手間なし。
  • デメリット:工事とセットでないと割高。

4) 建材店・ホームセンターへ引き取り依頼

  • 向く人:少量で、購入店が引き取りサービスを行っているケース。
  • 手順:購入した店へ相談(引き取りサービスや回収日に合わせる)。
  • 費用目安:数百円〜数千円。店舗による。
  • メリット:近場で完結することも。
  • デメリット:対応店舗が限定的。

5) 再利用(譲渡・DIY利用) — コストゼロの選択肢

  • 向く人:庭仕事や地域のDIY・家庭菜園、欲しい人が見つかる場合。
  • 手順:写真をSNS・地域掲示板やジモティー等に掲載/近隣に譲る。汚れを落として清潔にしておくと受取りやすい。
  • メリット:無料/環境に優しい。
  • デメリット:需要が無いと引き取り手が見つからない/運搬負担あり。

費用比較表(目安)

方法費用目安備考
自治体搬入・収集無料〜数百円自治体の規定による(例:名古屋市は条件あり)。
不用品回収業者5,000〜20,000円個数・階段・車両の必要性で変動。
解体業者一括変動(見積)大量処分は割安になることが多い。
ホームセンター引取数百円〜数千円店舗対応次第。
再利用・譲渡無料運搬は自己負担の場合が多い。

不用品回収業者を選ぶ際の「絶対チェックリスト」

業者選びで失敗すると不法投棄の責任が利用者側に及ぶケースがあります。以下は必ず確認すべき点です。

  1. 許可証の有無を確認する
  2. 見積は「書面」で
    • ブロックの個数・大きさ・搬出経路(階段・エレベーター)を明確にし、追加料金の有無を確認。
  3. 処分ルートの説明を受ける
    • 最終処分先(リサイクル施設・破砕場等)を教えてくれるか。教えない業者は要注意。
  4. 口コミ・実績をチェック
    • Googleマップや地域の掲示板で評判を確認。過去にトラブルがある業者は避ける。
  5. 契約書/領収書の発行を求める
    • 後で不明な点があった場合に必須。

赤旗(要注意)

  • 「とりあえず積み込んで持っていく」「安すぎる」「出したら追加料金を請求してくる」などは典型的な悪質業者の手口。許可情報を必ず確認すること。

名古屋で処分するには?

  • 名古屋市の取扱い:名古屋市の分別早見表には「ブロック(コンクリート)は粗大ごみとして1回の収集につき2個まで」と明記されています。自己搬入の窓口や処理手数料等の詳細は市の案内に従ってください。
  • 名古屋の実務
    • 少量(1~2個)なら市の収集を活用するのが最安。自己搬入できる車があれば搬入が最も安く済むケースが多い。
    • 大量に出る場合は、名古屋近郊の産廃処理業者や建築系業者に相見積もりをとる。トラック1台分まとめて処理する方がコスト効率が良い。

処分費を安くする実践テクニック(すぐ使える)

  1. ほかの不用品とまとめて回収依頼 — 業者はまとめて回収すると割引することが多い。
  2. 自己搬入で手数料を節約 — 自治体や処理施設に自分で搬入できるなら費用が大幅に下がる。
  3. 再利用・譲渡で無料化 — SNSや地域掲示板で譲る(近所の園芸・DIY需要を狙う)。
  4. 粉砕・破砕サービスの利用 — 業者によっては現地で破砕して持ち帰るサービスがあり、処分コストを下げられる場合がある(量が多い時)。ただし現地作業の有無で料金差が出る。
  5. 相見積もりを必ず取る — 1社だけに頼むのは損。最低2〜3社比較で1〜3割は安くなる可能性が高い。

よくある質問(FAQ)

少量(ブロック1個)なら燃えるゴミや不燃ゴミで出せますか?

基本的には「出せない」と考えた方が安全です。自治体によっては少量を回収する例外があるため、必ず市区町村の公式ページで確認してください(名古屋市は条件付きで回収します)。

自分でハンマーで砕いて小さくすれば捨てられますか?

粉砕しても「がれき類」や「コンクリートくず」に該当する場合があり、自治体で扱わないケースが多いです。さらに粉砕作業は騒音・粉塵トラブルの原因にもなるため推奨しません。

企業が出したコンクリートブロックはどう扱う?

企業由来のコンクリート廃棄物は産業廃棄物に該当し、許可を持つ産廃処理業者に依頼する必要があります。量の多少にかかわらず適切な処理が義務付けられます。

無料で回収してくれる業者はありますか?

地域やタイミング、需要(誰かが欲しがる)によっては無料で引き取ってくれる場合がありますが、運搬コストや特殊処理が必要な場合は有料になるのが一般的です。譲渡や無償引取を期待する場合は、運搬を自分で行えるかを確認してください。

まとめ

  1. まずは住んでいる市区町村の公式ページで「コンクリートブロック」の扱いを確認(名古屋市のように例外がある場合あり)。
  2. 少量なら自治体搬入・回収を検討。自力搬入が可能ならコストを抑えられる。
  3. 即日・手間をかけたくないなら信頼できる不用品回収業者に許可の有無を確認してから依頼する。
  4. 大量の場合は解体業者との一括処理や破砕サービスを検討。法令(建設リサイクル法)に基づく分別が必要なケースもあるため業者と事前に相談。

コンクリートブロックの処分に困っている方へ

「捨て方が分からない…」「どこに頼めばよいのだろう…」など気になる点がございましたら以下のページからお問合せください。

地域によって処分ルールや処分手順が異なります。ご面倒な手続きなど不要で当社で回収処分可能です。お気軽にお問合せください。

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