遺品の古銭を高く売るには?失敗しないための5つのポイント

目次

はじめに

遺品整理をしていると、思いがけず出てくるのが「古銭」です。古銭とは、昔の硬貨や紙幣、記念硬貨、さらには一部の外国銭も含まれます。古銭は一見すると単なるお金のように見えますが、中には希少価値が非常に高く、高額で買取されるケースも少なくありません。

しかし、古銭の買取において注意すべき点は多く、誤った判断をしてしまうと本来数万円の価値があるものを、数百円で手放してしまうことにもなりかねません。この記事では、古銭の買取で失敗しないために押さえておきたい5つのポイントを詳しく解説していきます。

遺品の古銭、捨てる前に!“価値のある古銭”を見極める基本

古銭とは?記念硬貨や外国銭も含まれる

古銭とは、一般的に現在は流通していない貨幣のことを指します。明治・大正・昭和初期の硬貨や、江戸時代以前の通貨、さらには昭和の記念硬貨、旧紙幣なども古銭に該当します。中には外国で使用されていたコインも古銭として扱われ、買取の対象となることがあります。

古銭の種類によっては高額な買取価格がつくこともあり、思いがけないお宝が見つかることもあります。そのため、見た目で価値がないと判断せず、専門的に古銭の価値を確認することが大切です。

高価買取されやすい古銭の特徴

高価買取されやすい古銭にはいくつかの共通点があります。

  • 希少性:発行枚数が少ない古銭は高価になります。
  • 状態の良さ:キズや汚れのない古銭は高評価。
  • 人気シリーズ:天保通宝、寛永通宝、旧1円銀貨などはコレクター需要が高く、買取価格も高めです。

また、大判・小判などの金貨系古銭も非常に高額買取されやすい傾向があります。

価値がつかない古銭の例

一方、価値が低い古銭もあります。たとえば、

  • 記念硬貨で大量発行されたもの(東京オリンピック記念硬貨など)
  • 汚れや変色が激しく、状態の悪い古銭
  • 現行の通貨に近い外国銭(お土産など)

こうした古銭は、買取価格がほぼつかない、または処分対象となるケースが多いです。

自宅でできる古銭チェック法

古銭の初歩的な価値判断には、以下の方法がおすすめです。

  • ルーペで文字・刻印を確認
  • 年号や発行国を調べて検索
  • Google画像検索で似た古銭の買取価格をチェック

この段階で「もしかして価値があるかも?」と思った古銭は、専門業者に買取査定を依頼しましょう。

古銭を高く売る前にやっておくべき準備とは?

古銭の仕分けと分類の重要性

古銭を高く買取してもらうためには、まず手元にある古銭の仕分けと分類が欠かせません。異なる種類・年号・状態の古銭をごちゃ混ぜにして持ち込んでも、正確な査定はできません。

買取業者に古銭を持ち込む前に、種類別に仕分けし、同じシリーズや年号のものをまとめておくことで、業者側も査定がしやすくなり、適正価格で買取されやすくなります。

古銭の保管方法

古銭はとてもデリケートです。湿気や直射日光、極端な温度変化などが劣化の原因となります。価値を維持しつつ高価買取を目指すには、以下のような保管方法を心がけましょう。

  • 1枚ずつ紙に包んで保管する
  • プラスチック製のコインケースに収納
  • ビニール袋に直接入れるのはNG(酸化・変色の原因)

古銭の清掃は原則禁止

多くの方がやってしまいがちなのが「古銭をピカピカに磨いてから買取査定を依頼する」という行動です。実はこれ、大きなNGです。古銭は時代を経てできた酸化膜なども価値の一部とされるため、研磨すると価値が大きく下がってしまう恐れがあります。

汚れが気になる場合でも、乾いた布で軽く拭く程度に留め、絶対に金属ブラシや洗剤などで洗浄しないようにしてください。

鑑定書や由来書類がある場合は必ず添付

もし遺品の中に古銭の由来が記された書類(例:購入証明書や由緒書など)があれば、それは買取時の大きなプラス要素になります。真贋の証明にもなるため、必ず査定時に提出しましょう。

古銭の売却方法5選|メリット・デメリットを比較

1. 古銭買取専門店に持ち込む

最も一般的で安心感があるのが、古銭買取専門店に直接持ち込んで査定してもらう方法です。

  • メリット:対面で丁寧に査定してもらえる/その場で即現金化可能
  • デメリット:都市部に店舗が集中しており、地方だと選択肢が限られる

2. 出張買取を利用する

最近では、古銭を含む遺品整理に対応した出張買取サービスも人気です。

  • メリット:大量の古銭でも運ばずに済む/その場で買取成立
  • デメリット:悪徳業者が紛れ込むリスクがある

3. 宅配買取(ネット買取)

宅配買取とは、古銭を郵送して査定・買取してもらう方法です。

  • メリット:全国対応/複数社比較しやすい
  • デメリット:発送事故リスク/現物を直接見せて相談できない不安

4. フリマ・ネットオークションでの個人売買

メルカリやヤフオクなどのフリマアプリで古銭を出品する方法もあります。

  • メリット:コレクターに直接売れるので高額になりやすい
  • デメリット:真贋トラブルや返品リスク、発送の手間がある

5. コイン専門イベントや展示会

年に数回開催されるコイン展示会や骨董市では、古銭買取業者や収集家が多数来場します。

  • メリット:マニア層との直接取引が可能/競り合いで高額買取も
  • デメリット:日程や場所の都合で参加しづらい

悪質な古銭買取業者に注意!失敗事例と回避策

よくあるトラブル事例

  • 「無料査定」と言いつつ強引な契約を迫られた
  • 一部の古銭だけ高く査定し、他は無料で引き取られた
  • 価値のある古銭が混じっていたのに一律価格で買い叩かれた

悪徳業者を見分けるポイント

  • 古物商許可番号の表示があるか
  • 実店舗や会社の住所・電話番号の記載があるか
  • ホームページに査定の流れやキャンセルポリシーが明記されているか
  • 口コミ評価やGoogleレビューを確認

安心できる業者を選ぶコツ

  • 一括査定サイトで複数社を比較する
  • 出張査定なら自宅でなく玄関先で対応する
  • 即決せず、査定額を持ち帰って比較検討する

困ったときの相談先

  • 国民生活センター
  • 消費生活センター
  • 警察署(詐欺・押し買いの疑いがある場合)

古銭を高く売るために使える便利なサービスと活用法

一括査定サービスで相場を比較

古銭の買取価格は業者ごとに大きく異なる場合があります。そこで役立つのが「一括査定サービス」です。複数の古銭買取業者に同時に査定依頼ができるため、相場感がつかみやすく、価格交渉の材料にもなります。

  • 無料で利用できる
  • 対応エリアが広く、全国から利用可能
  • 悪徳業者を避けるためのフィルターとしても有効

一括査定サイトを利用することで、最初から複数の業者に競争させることができ、自然と高く買ってくれる業者を見つけやすくなります。

コレクター向けの専門オークションを活用

古銭マニアや収集家が集う専門オークションに出品すれば、一般的な業者よりも高く売れる可能性があります。代表的な場所としては、

  • ヤフオクのコインカテゴリ
  • コイン専門オークション(例:日本貨幣商協同組合主催など)

ただし、出品には手数料や発送の手間がかかることもあるため、慣れていない場合は注意が必要です。

LINEやアプリでできる簡単査定サービス

近年は、LINEやスマホアプリを使って、写真を送るだけで仮査定ができるサービスも増えてきました。利用者にとっては非常に便利で、

  • すぐに査定額の目安が分かる
  • わざわざ店舗に出向かずに済む
  • 複数の古銭をまとめて依頼できる

といったメリットがあります。ただし、写真だけの査定はあくまで「仮」の評価であるため、最終的には現物査定が必要です。

古銭専門の無料相談窓口を活用する

古銭の価値に迷ったときや、どこに依頼すればよいかわからない場合には、自治体や古物商団体が提供している無料相談を活用するのも手です。

  • 地方自治体のリサイクル相談窓口
  • 一般社団法人 日本貨幣商協同組合

信頼性の高いアドバイスを受けられるため、初めて古銭を売る人にとっては心強いサポートになります。

もし売れなかったら?古銭の他の活用・処分方法

寄付する(博物館・教育機関・社会福祉団体など)

希少性は低いものの歴史的価値のある古銭は、地域の博物館や小学校などに寄付するという選択肢もあります。教育目的で活用されることで、社会貢献にもつながります。

コレクション・インテリアとして保管

古銭は美術的・歴史的価値も高く、インテリアとしても映えます。額に入れて飾ったり、アルバム形式で保管したりすることで、記念品として保存できます。

  • 遺族で分配する際のトラブル防止にも有効
  • 故人の思い出として残すことができる

金属リサイクルとして処分

どうしても売れない、価値がつかない古銭の場合は、金属としてリサイクルに出すのもひとつの方法です。ただし、素材によっては分別が必要になるため、

  • 地元自治体の資源ゴミルールを確認
  • 業者に引き取り依頼する場合は「古物商」許可の有無を確認

といった点に注意しましょう。

まとめ:遺品の古銭を「損せず売る」には情報と比較がカギ

遺品整理で見つかる古銭には、想像以上の価値があるものも少なくありません。とはいえ、買取業者の中には知識が浅いところもあり、価値を見落として安値で引き取られるケースも珍しくないのが現実です。

本記事で紹介したように、

  • まずは価値を見極める
  • 正しい保管と準備をする
  • 複数の売却ルートを比較する
  • 悪徳業者に注意する
  • サービスや相談窓口をうまく活用する

といったポイントを押さえることで、失敗を防ぎつつ高額買取につなげることができます。

「これは売れないかも」と自己判断せず、まずは信頼できる専門業者に相談してみることが第一歩です。


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