【保存版】車いすの正しい処分方法5選|粗大ごみ・引き取り・リサイクルまで徹底解説


壊れた・使わなくなった車いすを前に「どう処分すればいい?」と迷っていませんか。車いすは材質や状態、購入方法(自費購入/レンタル)によって適切な処分ルートが変わります。誤った捨て方をすると不法投棄やトラブルになる可能性も。この記事では、自治体回収から業者依頼、販売店引取、リサイクル、寄付まで車いすの正しい処分方法5選を実例と費用目安、手順、注意点つきで詳しく解説します。最後には処分前のチェックリストやよくある質問(FAQ)も掲載。まず読むだけで迷いが消える保存版です。

目次

車いすを処分する前に必ず確認すべき3つのポイント

処分を始める前に、下の3点を確認してください。ここを間違えると余計な費用やトラブルにつながります。

所有者・契約の確認(レンタル品かどうか)

  • レンタルや介護保険レンタル品の場合、勝手に廃棄すると契約違反・追加費用が発生します。必ずレンタル業者へ返却手続きを取ること。
  • 購入品であれば所有者の同意を得て処分します。相続物や家族共有の場合は処分前に合意を確認。

車いすの「状態」をチェック

  • 新品〜使用可能:譲渡・寄付・リユース向け。クリーニングで価値が上がることも。
  • 部分的に破損:部品として再利用できる場合あり。リユース団体や専門業者に相談を。
  • 全損・危険な破損:金属やプラスチックに分別して廃棄するか、業者回収を検討。

写真を数枚撮っておくと、引き取りや買取の問い合わせがスムーズになります。

自治体ルールの確認

  • 自治体ごとに「粗大ごみ」か「金属ごみ」か扱いが違います。オンラインで収集申込みが必要な場合も多いので、必ず自治体の公式ページで確認してください。
  • 自治体回収は最安ですが、搬出(家の外まで出す)や回収日の制約があります。

車いすの処分方法5選

まず全体像を比較表で示します。

方法費用目安手軽さメリットデメリット
自治体(粗大ごみ)200〜1,000円安い、安心自力搬出が必要、回収日が限定
不用品回収業者3,000〜10,000円玄関先で回収、即日対応可業者によって料金差が大きい
販売店・レンタル会社引取無料〜数千円再利用ルートへ、確実引取条件がある
リサイクル・リユース店無料〜買取あり廃棄せず活用状態によって不可
寄付(NPO・海外支援)無料(送料別)社会貢献になる寄付条件・送料が発生する場合あり

下で各方法を詳しく見ていきます。

粗大ごみとして自治体に出す(コスト重視の方へ)

流れ

  1. 自治体のウェブサイトで「車いす」の扱いを確認。粗大ごみ券の購入や収集申込が必要な場合あり。
  2. 指定日に指定場所へ搬出(集合住宅は1階まで下ろす必要がある自治体が多い)。
  3. 回収。

費用:200〜1,000円(自治体により差あり)
メリット:最安、手続きが明確で安心。
デメリット:自宅まで搬出してくれないケース、回収日が限定される、分解が必要な場合がある。

注意点:金属製部分が多い場合、資源回収の扱いになる自治体もあります。必ず自治体確認を。

不用品回収業者に依頼する(手間をかけたくない/即日処分したい人向け)

流れ

  1. 複数業者に写真と寸法を送り見積もりを取る。
  2. 訪問日時を決め、当日玄関先で回収(搬出込の料金か要確認)。
  3. 支払い(現金・カード・振込など業者により異なる)。

費用:3,000〜10,000円(搬出の有無、地域、車いすの大きさで変動)
メリット:搬出から処分まで一括対応、即日対応の業者も。忙しい人や高齢者におすすめ。
デメリット:悪質業者による高額請求のリスク。見積りを複数とる/許可証の確認を。

選ぶポイント

  • 産業廃棄物処理や古物商の許可があるかチェック。
  • 口コミや実績を確認。
  • 見積りは書面(メール)で受け取り、追加料金の有無を確認。

福祉用具販売店・レンタル会社に引き取ってもらう(購入元に相談)

流れ

  1. 購入店やレンタル会社に問い合わせ、引取サービスの有無・費用を確認。
  2. 条件に合えば引き取り手続き。

費用:無料〜数千円(店による)
メリット:メーカー・販売店経由のため再利用ルートが整っていることが多い。信頼性高し。
デメリット:全ての店が引取対応しているわけではない。購入履歴が必要な場合あり。

リサイクル・リユースショップへ持ち込む(売れる可能性あり)

ポイント

  • 状態が良ければ買取も期待できる。
  • 福祉機器専門のリサイクルショップや介護用品を扱うNPOに引き取りを相談。

メリット:廃棄しないため環境負荷を減らせる。
デメリット:汚損や破損がひどいと受け取り不可。持ち込みが必要なケースが多い。

寄付・海外支援団体へ譲る(社会貢献を重視する方へ)

流れ・注意点

  • 車いすリサイクルを行う団体やNPOに連絡。団体によっては送料負担や一定の基準(清潔さ・機能)を設けています。
  • 海外向けの場合、輸送コストと通関手続きがかかることも。

メリット:必要としている人へ届く。社会貢献につながる。
デメリット:送料や条件負担がある。寄付先の信頼性を確認すること。

車いすの処分費用の目安と安く済ませるコツ

下に主要な処分方法の費用目安と、費用を抑えるための具体的なコツを示します。

費用の目安

  • 自治体回収:200〜1,000円
  • 不用品回収業者:3,000〜10,000円
  • 販売店引取:無料〜数千円
  • リサイクル/寄付:無料(送料別)〜買取あり

費用を抑えるコツ

  1. 自治体回収を利用する:最安。ただし搬出が可能な場合のみ。
  2. 複数の業者で相見積もり:短時間で価格差を比較して安い業者を選ぶ。
  3. 販売店に引取可能か相談:購入店やメーカーによっては無料回収サービスがある場合あり。
  4. 譲渡・売却:状態が良ければフリマアプリや地域掲示板で譲ると無料で引き取ってもらえることも。
  5. 部品取りを試みる:壊れていても金属部分やタイヤなど部品価値がある場合がある。業者に部品として引き取り可能か問い合わせる。

まだ使える車いすは「譲る・寄付」して活かすべき理由

処分する前にぜひ検討してほしいのが「譲渡・寄付・リユース」。単に捨てるより多くのメリットがあります。

社会的メリット

  • 高齢者施設や在宅介護を必要とする家庭、発展途上国の医療機関など、需要は高い。
  • 寄付で誰かの生活が変わる可能性があります。

経済的メリット

  • 買取されれば処分コストが浮く。フリマ・オークションでも需要がある。
  • 地域の福祉団体への無償譲渡でも、引き取りに来てくれるケースがある。

手放し方のポイント

  • 清掃・簡易メンテナンスをしてから渡す(タイヤの空気、ブレーキ確認、消毒)。
  • 写真付きで状態を正確に伝えると引き取りやすい。
  • 個人情報(購入記録や名前の刻印)がある場合は消去。

処分時の注意点とトラブル回避のチェックリスト

処分トラブルは事前の確認で大半が防げます。以下は実践的なチェックリストです。

処分チェックリスト

  • レンタル品でないか確認したか
  • 自治体ルールを確認したか(粗大ごみの扱い)
  • 写真を撮って状態を記録したか(問い合わせ用)
  • 引取業者の許可証(古物商・産業廃棄物処理業者)を確認したか
  • 見積りは複数とったか(業者依頼時)
  • 個人情報(ラベル、名前)があれば消去・隠蔽したか
  • 寄付や買取先へ渡す前に消毒・簡易点検をしたか

よくあるトラブルとその回避法

  • 高額請求:事前に見積り(書面)を取り、追加料金の条件を確認する。
  • 無許可業者による不法投棄:許可証や口コミで信頼性を確認。領収書を受け取る。
  • レンタル品の誤廃棄:契約書やレンタル業者に事前連絡。
  • 寄付先が見つからない/送料負担:寄付条件を事前に調べ、送料の有無を確認。地域のNPOを優先的に探すと良い。

具体的な手順 — 今すぐできる処分フロー

使いやすいフローチャート形式で手順を整理します。下の手順を順に進めれば迷いなく処分できます。

  1. 状態確認:写真を撮る(全体・破損箇所・メーカーラベル)。
  2. 契約確認:レンタル品か購入品か。レンタルなら業者へ連絡。
  3. 処分方向を決める
    • まだ使える → リサイクル/寄付/売却。
    • 使えないが部品に価値あり → 部品回収業者へ。
    • 全損/すぐ廃棄したい → 自治体回収 or 回収業者。
  4. 見積り・問い合わせ:自治体サイト確認、業者にメールで写真添付して見積り取得。
  5. 回収日設定・搬出準備:必要なら分解、養生、個人情報削除。
  6. 回収・支払い・領収書保管:トラブル防止のため領収書を必ず保管。

よくある質問(FAQ)

車いすは粗大ごみで出せますか?

多くの自治体では粗大ごみ扱いですが、自治体によっては金属類として分別する場合があります。必ず自治体のウェブサイトまたはコールセンターで確認してください。

壊れた車いすでも引き取ってもらえますか?

破損の程度によりますが、部品単位で再利用できる業者や団体は存在します。写真を添えて問い合わせると良いでしょう。

買取ってもらえることはありますか?

状態が良ければリサイクルショップや福祉機器の専門店で買取される場合があります。付属品(クッション、足台、クイックリリースホイールなど)が揃っていると査定が上がります。

無料で引き取ってくれる自治体や団体はありますか?

販売店の買い替え引取や一部の寄付団体では無料引取を行うケースがあります。ただし送料や搬出費が別途かかる場合があるため事前確認が必要です。

個人情報(名前の刻印等)はどうすればいい?

処分前にマジックで塗る、テープで隠すなどして個人情報が残らないようにしてください。譲渡や寄付の際も相手に確認して問題がないか確認を。

まとめ:どの方法があなたに合うか

  • とにかく安く処分したい → 自治体の粗大ごみ回収。
  • 手間をかけたくない/すぐ処分したい → 不用品回収業者(複数見積りを)。
  • 再利用して社会貢献したい/売りたい → リサイクルショップ・寄付・フリマアプリ。
  • 購入店・レンタル業者がある → まずは販売店やレンタル会社へ相談。割と確実で安心です。

車いすの処分に困っている方へ

「どのように処分したらよいの?」「どこへ相談したらよいの?」など気になる点がございましたら以下のページからお問合せください。

そもそも車いすは、その方の生活を支える道具です。不要になったとはいえ、再利用や寄付などで次のどなたかの役に立てる選択しもございます。何が最善なのかを一緒に考えましょう。

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